レビュー

Cookieなどを削除してペイウォールを解除するブラウザ拡張機能「Bypass Paywalls Clean」


コンテンツを無課金ユーザーからブロックするペイウォールの中には、Cookieで過去のアクセスを検知する仕組みのものがあり、Cookieを削除したり、シークレットモードでアクセスすることで回避できるケースがあります。Mozilla FirefoxやGoogle Chrome向けの拡張機能「Bypass Paywalls Clean」は、この「サイトのCookie削除」を自動化するものです。

magnolia1234 / Bypass Paywalls Firefox Clean · GitLab
https://gitlab.com/magnolia1234/bypass-paywalls-firefox-clean

Bypass Paywalls Clean – Firefox (ja) 向け拡張機能を入手
https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/bypass-paywalls-clean/

「Bypass Paywalls Clean」をFirefoxに導入するには、拡張機能配布ページを開き、「Firefoxへ追加」をクリック。


以下のようなポップアップが表示されるので、「追加」をクリック。


「OK」をクリックすれば導入完了です。


ウェブサイトの中には、サイト内のコンテンツを一定数以上閲覧すると以降は会員サービス登録者でなければアクセスできなくなる「メーター制ペイウォール」を採用しているサイトがあります。たとえば、世界最大級の通販サイト・Alibaba.comを所有するアリババグループの傘下にある香港紙・South China Morning Postは、一定数以上の記事を読むと以下のように購読をすすめるダイアログが表示されます。


しかし、ブラウザに搭載されているシークレットモードでアクセスし直したり、ブラウザに保存されている当該サイトのCookieを削除したりすると、初めてアクセスしたときと同じように再び記事が読めるようになります。「Bypass Paywalls Clean」は、導入しているとこの作業をバックグラウンドで行ってくれるというわけです。


あくまでCookieを削除しているだけなので、会員登録しないと読めないように設定されている「ハードペイウォール」を回避することはできません。


Bypass Paywalls CleanはGoogle Chromeにも導入可能ですが、GoogleのポリシーによりChrome ウェブストアでは入手できません。そのため、Chromeに導入するにはまずGitLabの配布ページで「ZIP-file from GitLab」をクリックして圧縮ファイルを任意の場所にダウンロードします。


次に、圧縮ファイルをExplzhなどを使って解凍します。


続いて、ChromeのURL欄に「chrome://extensions」と入力して拡張機能を表示させたら、右上のボタンをクリックしてデベロッパーモードを有効にします。


後は、先ほど圧縮ファイルを解凍してできたフォルダをChromeの任意の場所にドラッグ&ドロップするだけです。なお、このフォルダを削除すると拡張機能も使えなくなるので、フォルダは間違えて消してしまわない場所に置いておく必要があります。


Bypass Paywalls Cleanの作者は、拡張機能の配布ページで「Twitterなどで見かけた記事を読みたいと思っても、いくつものニュースサイトに会費を支払う余裕のないユーザーもいます。しかし、同じサイトでこのアドオンを定期的に利用するようなら、会費を支払うことを検討してください。どうか『自由な報道は資金なしでは持続不可能』だということをお忘れなく」と呼びかけています。

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in レビュー,   ソフトウェア, Posted by log1l_ks

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