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Kickstarterが新たな分散型プロトコルの開発&サービスの移行を計画中


クラウドファンディングプラットフォームのKickstarterが、オープンソースの分散型プロトコルを開発し、開発したプロトコル上にサービスを移行する計画を発表しました。

The Future of Crowdfunding Creative Projects — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/articles/the-future-of-crowdfunding-creative-projects?ref=section-articles-lets-build-whats-next-for-crowdfunding-creative-projects-article-body


Let’s Build What’s Next for Crowdfunding Creative Projects — Kickstarter
https://www.kickstarter.com/articles/lets-build-whats-next-for-crowdfunding-creative-projects

Kickstarterは2009年に設立された老舗クラウドファンディングプラットフォームで、これまでにVRゴーグル「Oculus Rift」やアクションゲーム「シェンムーIII」などの著名プロダクトがKickstarterで資金調達を行ってきました。

そんなKickstarterが、「ブロックチェーン上でサービスを動作させる分散型プロトコルを開発し、Kickstarterのコア機能をそのプロトコルに移行させる計画」を2021年12月9日に発表しました。Kickstarterによると、開発予定の分散型プロトコルはオープンソースで開発され、世界中の協力者や競合他社による利用も可能とのこと。また、プロトコルの開発は新たに設立される独立した組織によって主導されます。Kickstarterは「ウェブサイトの閲覧に使われるHTTPやメールの送受信に使われるSMTPといったプロトコルについて耳にしたことがあるでしょう。これらのプロトコルは、インターネットの見えないインフラストラクチャを構成しています。それを想像してみてください」と語り、開発予定の分散型プロトコルがHTTPやSMTPのような基礎的なプロトコルになることをアピールしています。


加えて、Kickstarterは「Kickstarter.comは分散型プロトコル上に構築されます。しかし、ユーザーのKickstarterエクスペリエンスは変化しません。プロトコルを見ることはできませんが、その改善の恩恵を受けることができます」と述べ、分散型プロトコルへの移行後もKickstarterの操作性が変化しないことを強調しています。

さらに、分散型プロトコルの開発を担当する組織の他に、ガバナンスの強化を担当する組織も設立予定であることが発表されています。ガバナンス組織の代表は、ガバナンスモデルの専門組織・ The Purpose Foundation の設立者であるカミーユ・キャノン氏が務めるとのこと。

発表の中で、Kickstarterは「今後数週間以内にプロトコルの技術や開発計画の詳細を公開予定です」と述べており、今後の動向に注目が集まっています。

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in ネットサービス, Posted by log1o_hf

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