なぜ「=」がたくさん並んだ投稿が増えているのか?

X(旧Twitter)で「昔のメールの抜粋」が大量投稿されており、これには謎の「=」が含まれているそうです。このイコール記号が何を意味するのかについて、Gnusのマニュアルの著者であるラース・インゲブリグセン氏が解説しています。
What’s up with all those equals signs anyway? – Random Thoughts
https://lars.ingebrigtsen.no/2026/02/02/whats-up-with-all-those-equals-signs-anyway/
昔のメールの抜粋に含まれるイコール記号については、「光学文字認識(OCR)したことを示す記号」と自信満々に主張する人もいるそうですが、これは間違いだそうです。インゲブリグセン氏はイコール記号について、「メールを読み取り可能な形式に変換した人がバカだったから生まれたもの」と説明しています。
「メールはただのテキストじゃないか」と思う人もいるかもしれませんが、1980年代のメールはほぼテキストだったものの、その後は送信する前にメールをエンコードしなければいけなくなりました。その結果、昔のメールの抜粋で見られるイコール記号が生まれてしまったそうです。なお、このイコール記号は「Quoted-printable」と呼ばれるものです。
インゲブリグセン氏はイコール記号が含まれる不自然な文章の具体例として、以下を挙げています。
we talked about designing a pig with different non-=loven hoofs in order to make kosher bacon
=C2_ please note
The information contained in t=is communication is confidential, may be attorney-client privileged, ma= constitute
最初の文章はほぼ意味が通りますが、「non-=loven」部分だけが不自然です。
この文章は元は以下のようなものであったとインゲブリグセン氏は指摘。
we talked about designing a pig with different non- cloven hoofs in order to make kosher bacon(ユダヤ教の戒律に適合したベーコンを作るため、異なる非偶蹄を持つ豚を設計することについて話し合いました。)
しかし、これは非常に長い文章であるため、メールサーバーはこれを好みません。そのため、メールソフトは以下のように文章を2行に分割します。
we talked about designing a pig with different non- =
cloven hoofs in order to make kosher bacon
つまり、昔のメールの抜粋に含まれるイコール記号は「本来1行で済むはずなのに、メールサーバーに迷惑をかけないように2行に分割した」ことを示す記号であるわけです。
イコール記号を使った改行では、正確にはイコール記号の後にキャリッジ・リターン(CR)と改行(LF)を挿入する必要があります。
=CRLF
つまり、改行部分は以下のようになっていたはずです。
... non- =CRLF
cloven hoofs...
そして、このメールを収集した人が、Windows(正確にはSMTP標準)の改行コードであるCRLFを、Unixの改行コードであるNLに変換したはずであるとインゲブリグセン氏は指摘。これはメールを扱う上ではごく普通のことであるとのこと。
... non- =NL
cloven hoofs...
しかし、この改行措置を処理するためのアルゴリズムが「行末のイコール記号を見つけ、2文字を削除し、最後にイコール記号を削除する」というものだった場合、改行コードだけでなく「cloven」の「c」も消えてしまうとインゲブリグセン氏は指摘。
... non- loven hoofs...
2つ目のイコール記号が登場するのは、以下の部分です。このイコール記号は行頭にあるため、他のものとは毛色が異なります。
=C2_ please note
イコール記号が行末にない場合、それはロックドットのようなおかしな文字をエンコードするために使用されるものであるとインゲブリグセン氏は説明しました。「=C2」は「194」で、これはUTF-8シーケンスの最初の文字です。そのため、これに続く文字はおそらく「=A0」であるとインゲブリグセン氏は指摘しています。「=C2=A0」は「改行不可スペース」を意味し、テキストをインテンドするために頻繁に使用されるそうです。そのため、この部分を書いた人は「適切なデコーダーを使う代わりに、『=C2』または『=A0』を検索置換したのだと思います」とインゲブリグセン氏は指摘しました。
インゲブリグセン氏は古いメールの抜粋に登場するイコール記号について、「技術的な問題によるものであり、継続行のデコードと非ASCIIコードのデコードにバグがあるため表示されるものでもあり、メールを処理した人が無能だった証でもあります」と指摘しています。
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in メモ, Posted by logu_ii
You can read the machine translated English article Why are there more and more posts with l….







