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MicrosoftがLinuxカーネル内に卑猥な単語を隠していたとして謝罪

By nyuhuhuu

Microsoftではサーバ用仮想化システムとしてHyper-Vを提供していますが、LinuxカーネルでHyper-Vをサポートするためのコード内に「big boobs(でかいおっぱい)」という単語を隠していたとして、謝罪と当該部分の修正を約束しました。

Buzzblog: Microsoft code contains the phrase 'big boobs' ... Yes, really



かつて、Microsoftは保有する特許にLinuxなどのオープンソース・ソフトウェアが抵触していると主張し、Linuxコミュニティとは対立する関係にありました。しかし、ユーザはMicrosoft製品とLinuxを仮想環境で併用しているという事実もあり、2009年7月、Linuxコミュニティに対してソースコード2万行を提供。Hyper-V上でLinuxを動作させた際のパフォーマンスの向上が見込まれました。

先日、Linux開発者のPaolo Bonziniさんはコード内に「0xB16B00B5」という文字列を発見しました。これは、「i」を「1」に、「o(オー)」を「0(ゼロ)」に読み替えるなどして、16進数しか表記できない条件下で単語を表現するHexspeakで「big boobs」を意味するもの。Hyper-VでLinuxゲストOSの署名として要求される値で、もともとは「0x0B00B135」となっていました。

こちらが問題の部分。
[PATCH 17/64] Staging: hv: vmbus_drv: Move the content of hv.h to hyperv_vmbus.h -- Linux Driver Devel


Paoloさんの発見を知ったRedHat開発者のマシュー・ギャレットさんは、これについて「男による幼稚なユーモアだ」と激怒。もともと、女性の権利や性差別には敏感ということもあって、「こんなことだからソフトウェア開発は“男の子の仕事”だと言われてしまう」「MicrosoftはLinuxカーネルを世界人口の半数にとって不快なものに変え、直さなければならないような不細工なものにした」とブログにぶちまけました。

mjg59 | Microsoft's ill-chosen magic constants



Networkworldがこの件についてMicrosoftへ問い合わせたところ、わずか45分で謝罪と、近々のパッチで修正するという連絡があったとのこと。

ちなみに、この問題を取り上げたitwireの記事では、そもそもカーネル内には「fuck」「shit」「crap」「bastard」といった、とても訳を乗せるのに耐えられないようなひどい単語が含まれていることを指摘し、こういった単語ではギャレット氏は怒らないのにと皮肉っています。

どれぐらい「fuck」といった単語が含まれているのか、vidarholen.netが集計してグラフ化しています。


ギャレットさんのブログでも、読者の一部からは「私は女だけれど笑ってしまった」「うちの奥さんは面白いと言っていた」と、ユーモアを擁護するコメントが寄せられています。

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in メモ,   ソフトウェア, Posted by logc_nt

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