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人気ドラマ「イカゲーム」に便乗した暗号資産詐欺が発生、一時32万円超だったコインが一瞬でほぼ無価値に


Netflixの人気ドラマ「イカゲーム」は金銭的に困窮した人々がばく大な賞金を賭けたデスゲームに挑むサバイバルサスペンスで、世界中で大きな人気を博しています。2021年10月、そんなイカゲーム(Squid Game)の人気に便乗した暗号資産「Squid Game token(SQUID)」が登場して爆発的な値上がりを見せましたが、開発者が集めた資金を持ち逃げし、一瞬でSQUIDの価値がほぼゼロになってしまったことが報じられました。

'I Lost Everything': How Squid Game Token Collapsed | Alexandria
https://coinmarketcap.com/alexandria/article/i-lost-everything-how-squid-game-token-collapsed

Squid Game Cryptocurrency Scammers Make Off With $2.1 Million
https://gizmodo.com/squid-game-cryptocurrency-scammers-make-off-with-2-1-m-1847972824

'Squid Game' cryptocurrency turns out to be a scam, creators run off with millions
https://mashable.com/article/squid-game-cryptocurrency-scam

Squid Game cryptocurrency collapses in apparent scam | Cryptocurrencies | The Guardian
https://www.theguardian.com/technology/2021/nov/01/squid-game-cryptocurrency-scam-fears-investors

SQUIDはイカゲームに触発された暗号資産であり、開発者は2021年11月にSQUIDを参加費および賞金にしたオンラインゲームトーナメントを開催すると発表していました。10月26日に一般販売が開始されたSQUIDは大きな注目を集め、当初は1枚1セント強(約1円)だった価格がわずか24時間で2.22ドル(約250円)に急上昇して時価総額は1億7400万ドル(約200億円)を突破したと報じられました。

'Squid Game' cryptocurrency up nearly 2,400% in the last 24 hours
https://www.cnbc.com/2021/10/28/squid-game-cryptocurrency-up-nearly-2400percent-in-the-last-24-hours.html


BBCFortuneといった大手メディアからも注目される一方、SQUIDには疑念の声も上がっていました。そもそもイカゲームの配信元であるNetflixはSQUIDに関与しておらず、名前を使用する許可も出していませんでした。また、開発者が公開したSQUIDの資料にも細かい文法ミスが散見されたほか、公式ドメイン「SquidGame.cash」はローンチ直前に登録されたものであり、TwitterやTelegramなどの公式アカウントによる投稿はユーザーの返信を制限していたとのこと。

また、暗号資産の価格追跡ウェブサイトであるCoinMarketCapは、ユーザーに対して「投資家がSQUIDを現金化するのに苦労している」と警告していました。これはSQUIDがあらかじめ組み込んだメカニズムによるもので、SQUIDを現金化する場合は「Marbles token(マーブルトークン)」という別の暗号資産に交換し、その上で現金にする必要がありました。


ところがCoinMarketCapによると、マーブルトークンを手に入れるにはSQUIDの開発者が主催するゲームトーナメントに出場し、勝利しなければならなかったそうです。つまり、トーナメントが開催されるまではいくら値上がりしてもSQUIDを売ることができず、ただ持ち続けなければならなかったというわけ。しかもトーナメントの参加費は456SQUIDとされており、それ以下のSQUIDしか持っていない投資家はマーブルトークンを手に入れるためにSQUIDを買い増すか、現金化をあきらめるしかなかったとCoinMarketCapは述べています。

価格の急騰を報じる大手メディアもSQUIDが詐欺である可能性を指摘していましたが、それでもSQUIDの価格は上昇を続けました。そして、グリニッジ標準時の11月1日には、6時の時点で1枚当たり38ドル(約4300円)だったSQUIDの価格が7時には90ドル(約1万200円)、8時には181ドル(約2万600円)、9時には523ドル(約5万9500円)という異常な値上がりを見せ、9時35分には2861.8ドル(約32万5500円)という最高値を記録。いくら人気急上昇中の暗号資産とはいえ明らかに異常な値動きでしたが、投資家らは前述の通りSQUIDを売ることもできず、ただ値動きを見守ることしかできなかったと述べています。

そして9時40分、SQUIDの価格は一気に99.9999%下落して0.0007926ドル(約0.08円)となり、ほぼ無価値となってしまいました。CoinMarketCapによると、SQUIDの価格が異常な値動きを見せている間も取引量は1100万ドル(約1250万円)で安定しており、値動きが投資家の活動と一致していなかったとのこと。これは、暗号資産の開発者がプロジェクトを放棄して投資家の資金を持ち逃げする際に現れる典型的な兆候だそうです。


結局、SQUIDの開発者が持ち逃げした金額は210万ドル(約2億3800万円)とも338万ドル(約3億8400万円)ともいわれています。海外メディアのMashableは、大手メディアが不用意にSQUIDの値上がりを報じたことが宣伝の役割を果たし、記事中の疑念に気付かずに見出しを読んだだけで投資してしまう被害者を生んだ可能性があると指摘しました。

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in メモ, Posted by log1h_ik

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