Googleが「Pixel史上最も先進的」と自負するPixel 6 Proのカメラを使い倒してみたレビュー
2021年10月28日に登場した「Pixel 6」と「Pixel 6 Pro」の背面にあるカメラバーには、Googleが「Pixel史上最も先進的」だとしているメインカメラが搭載されています。そこで、実際にPixel 6 Proで写真を撮影して、カメラの性能やさまざまな機能をチェックしてみました。
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この記事では、Pixel 6 Proのカメラ性能を確認していきます。外観やPixel 5との比較、ベンチマーク測定の結果は以下の記事から見ることが可能です。
「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」開封の儀&フォトレビュー - GIGAZINE
「Google Pixel 6はPixel 5からアップグレードすべき機種か?」を検証してみた - GIGAZINE
Google入魂のSoC「Tensor」の実力をPixel 6&Pixel 6 Pro実機のベンチマーク測定で徹底検証、「マジックイレイザー」や指紋認証の使い勝手もチェック - GIGAZINE
・目次
◆カメラの基本性能をチェック
◆ベストショットを逃さない「トップショット」
◆「ポートレート」でボケ味あふれる写真を撮ってみた
◆1タップでかっこいい写真が撮れる新機能「モーション」
◆スローモーションやタイムラプスを撮影
◆夜景も明るく撮影可能
◆カメラの基本性能をチェック
Pixel 6のメインカメラは、画素数が50MPの広角カメラと12MPの超広角カメラです。
加えて、Pixel 6 Proには画素数48MPの望遠カメラが搭載されています。
実際にカメラアプリを起動させたのが以下。
被写体をタップするとそこにフォーカスが当たり、撮影設定を変更するためのスライドバーが左右に表示されます。
右上のスライドバーで明るさを最大にしたのが左で、最低にしたのが右です。編集しすぎたと思っても、スライドバーの上に表示される矢印をタップすればすぐにデフォルトに戻すことができます。
コントラストを変更すると、陰影の付き方を変更可能。
左にある色温度のスライドバーでは、色味を変えることができます。
ピンチイン・ピンチアウト操作をするか、または倍率が表示されている部分をタップしたり左右にスライドしたりすると拡大・縮小が可能。使用するカメラも、倍率によって自動的に切り替わります。
超広角カメラは、広い範囲をフレームに収めることができます。
広角カメラは画素数50MPを誇るPixel 6シリーズのメインカメラ。細部までくっきりと撮影できています。
望遠カメラは光学4倍ズームで遠景を撮影することが可能。上が広角カメラで撮影したもので、下が望遠カメラで撮影したものです。
望遠カメラを使うと、広角カメラでは分からなかった花が見えます。
さらに花をズームしたのが以下。Pixel 6 Proでは、光学4倍ズームと「超解像ズーム」機能を合わせて最大20倍ズームが可能です。
Pixel 6でも「超解像ズーム」は使用可能ですが、最大7倍まで。そのため、遠くを撮影することが多いユーザーにはPixel 6よりPixel 6 Proの方が向いています。
気になったのが、日光など強い光源があると発生するレンズフレアの問題です。どんなレンズでもレンズフレアは発生しますが、海外のレビューサイトからも繰り返し指摘されていたとおり、Pixel 6シリーズはかなりレンズフレアが入りやすい機種だということが、今回のレビューでも実際に確認できました。
◆ベストショットを逃さない「トップショット」
Pixel 3以降のカメラアプリには、短い動画を自動的に撮影してその中から気に入った1枚を選べる「トップショット」機能があり、Pixel 6とPixel 6 Proでも使用可能。有効にするには、カメラアプリの何もない部分を下にスワイプして表示されるメニューで、「トップショット」を「ON」にすればOK。
この機能により、フォトアプリで写真を上にスワイプして表示される「モーションフォト」の中から、好きな1枚を選ぶことができます。
動物や遊んでいる子どもなど、シャッターを切るタイミングがほんの一瞬違うだけでもまったく違う写真になる被写体を撮影する時に便利です。
◆「ポートレート」でボケ味あふれる写真を撮ってみた
続いて、被写体の前後をぼかして被写体を強調する「ポートレート」モードを試してみます。
実際にポートレートモードで撮影した写真が以下。
ポートレートモードで撮影した画像は、後でぼかす位置やぼけ具合などを自由に編集できます。
◆1タップでかっこいい写真が撮れる新機能「モーション」
トップショットやポートレートは以前からあった機能ですが、Pixel 6シリーズからは新たに、動いているものをキャプチャしてから後で動きをつけることができる「モーション」機能が使えるようになりました。
実際に「モーション」の「アクションパン」で撮影した乗用車の写真が以下。被写体以外の背景に動きをつけることで、普通に一般道を走っている車でもレースのワンシーンのように見えます。
さらに、「長時間露光」では被写体の方に動きをつけることが可能。以下では手前を赤い車が横切ったので赤い影が入ってしまっていますが……
うまくいけば被写体の動きや風を写真の中で表現して、印象的な1枚にすることが可能です。
◆スローモーションやタイムラプスを撮影
以下のムービーを再生すると、Pixel 6 Proで撮影した4Kムービーやタイムラプス、スローモーションの動画を見ることができます。
Pixel 6 Proでスローモーションやタイムラプスを撮ってみた - YouTube
4Kで撮っただけあって、画質は良好です。
望遠カメラのおかげで、ズームしてもハトの模様までくっきり見えます。
動画撮影中でも、「超解像ズーム」を駆使した20倍ズームが可能。さすがに画質は落ちますが、手ぶれ補正のおかげでここまで寄っても「手ぶれで何が映っているか分からない」という事態が発生しにくい点には驚きました。
また、はや回しにするタイムラプスや遅くするスローモーションで撮影することも可能です。
◆夜景も明るく撮影可能
最後に、夜景モードを試し撮りしてみます。
その結果が以下。ノイズがほとんどなく、くっきりと撮影できました。
撮影のために1日Pixel 6 Proを持ち歩くと、最初は違和感が強かったカメラバーの張り出しや本体の大きさはそれほど気にならなくなりました。これはPixel 6 ProというよりもGoogleの純正ケースの問題ですが、カメラバーがむき出しになっているとポケットから本体を取り出す時にカメラを触ってしまいそうになることが度々あったので、指紋でレンズを汚したくないユーザーはカメラバーまで覆われているタイプのケースを選ぶ方がよさげです。
続く記事では、使用する上で気になるPixel 6とPixel 6 Proのバッテリーの寿命をチェックしていきます。
・つづき
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