ソフトウェア

Microsoftが「署名拒否」を競合製品対策の戦術にしていると開発者が主張


システムリソースの監視やマルウェアの検証に利用できるオープンソースの高機能タスクマネージャー「Process Hacker」の開発者が、新機能の実装時に、Microsoftにデバイスドライバーへの署名を拒否されたことを明らかにしています。

KPH [The Hardening] [Project Update] · Discussion #773 · processhacker/processhacker · GitHub
https://github.com/processhacker/processhacker/discussions/773


Microsoft no longer signs Windows drivers for Process Hacker | Born's Tech and Windows World
https://borncity.com/win/2021/10/23/microsoft-signiert-windows-treiber-fr-process-hacker-nicht-mehr/

Process Hackerの開発に携わるjxy-s氏やdmex氏によると、Process HackerにDPS統計やGPU統計、DirectUIフレームワークなどの新機能を実装しようとした際、ドライバーへの署名に問題が発生したとのこと。開発者がMicrosoftに報告したところ、Microsoftは「サポート範囲外です」と回答したそうです。

MicrosoftにはProcess Hackerとほぼ同機能のタスクマネージャー「Process Explorer」があり、Process Hackerに搭載されるはずだった機能と同等の機能を備えているのですが、「セキュリティ面には甘いところがある」とProcess Hacker開発陣は指摘。署名認証の制限だけではなく、Windows Defenderにマルウェア認定されたこともあることから、Microsoftが競合製品に対して「反競争的で違法な戦術」を用いて妨害を行っていると主張しています。


開発者は「幾度となく原因の追及を求めるメールを送信しても反応がないため疲れました。MicrosoftはNetscape Navigatorを排除したときのように、規制当局により調査されるでしょう」と述べました。

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in ソフトウェア, Posted by log1p_kr

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