乗り物

Apple製品の生産で知られるFoxconnが電気自動車3モデルのプロトタイプを発表


シャープの親会社でApple製品やNintendo Switchの生産を請け負っていることで知られる台湾の大手製造メーカー・Foxconn(鴻海)が、イベント「Hon Hai Tech Day(鴻海科技日)」の中で、3車種の電気自動車を発表しました。

Hon Hai Debuts Three Self-Developed Electric Vehicle Models │ Foxconn Technology Group
https://www.foxconn.com/en-us/press-center/press-releases/latest-news/694

Hon Hai Tech Day (HHTD21) 鴻海科技日 10/18 10:18 Live! - YouTube


「モデルC」はSUVで、機械部品に使用するスペースを最小化し、座席スペースを最大化したデザインとなっています。車長は4.64m、ホイールベースは2.86mで、5人+2人が快適に乗車できる座席と収納スペースを確保。時速100kmまでの加速は3.8秒で、航続距離は700km。Foxconnの電気自動車オープンプラットフォームで製造されているという利点により、燃料電池車に匹敵する手頃な価格での購入が可能だとのこと。


セダンの「モデルE」はFoxconnとイタリアのデザイン会社ピニンファリーナの共同開発。高級セダンのフラッグシップモデルで、ミドルエンドおよびハイエンドの消費者のニーズを満たす車であると同時に、法人向け高品質車両の第1の選択肢にもなるとのこと。所有しているモバイル端末と車をシームレスに接続し、顔認証によるドア開閉やスマートウィンドウ、車両と環境のインターフェイスなどを設定するスマートアプリケーションが利用可能。時速100kmまでの加速性能は2.8秒で、市販の同クラス車種よりも優れており「ほぼF1レーシングカーのペース」だとのこと。航続距離は750km。


「モデルT」は都市型バス。アメリカ連邦運輸局(FTA)の規制と基準を満たした高い剛性のボディデザインと保護性能を備え、台湾の自動車研究試験施設・ARTC(車輛研究測試中心)での20万kmの加速耐久テストと1000時間以上の剛体強度テストをクリアしています。バッテリーは400℃以上までの温度に耐え、400km以上を走行可能。全負荷状態での登坂性能は25%、最高時速は120kmで、ドライバーにはリラックスしたスムーズな運転を、同乗者には快適で安全な旅を提供するとのこと。


この電気自動車事業はFoxconnとYulon Motor(裕隆汽車)の合弁会社・Foxtronが手がけるもので、Yulon Motorのリリアン・イェン・チェンCEOは「Foxtronが自動車産業の変革において重要な役割を果たし、台湾における自動車生産のバリューチェーンの発展をリードすると確信しています」と述べました。

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in 乗り物,   動画, Posted by logc_nt

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