世界中の27億5000万軒の建物3Dデータを網羅したデータセット「GlobalBuildingAtlas」と3D地図が公開される

ミュンヘン工科大学が世界中のすべての建物を網羅した高解像度3Dデータセット「GlobalBuildingAtlas」を公開しました。GlobalBuildingAtlasは都市開発や防災などに役立つとされており、データセットを活用した3D地図も公開されています。
ESSD - GlobalBuildingAtlas: an open global and complete dataset of building polygons, heights and LoD1 3D models
https://essd.copernicus.org/articles/17/6647/2025/
All the world's buildings available as 3D models for the first time - TUM
https://www.tum.de/en/news-and-events/all-news/press-releases/details/all-the-worlds-buildings-available-as-3d-models-for-the-first-time
GlobalBuildingAtlasを用いた3Dマップは以下のリンク先で公開されています。
GlobalBuildingAtlas LoD1
https://tubvsig-so2sat-vm1.srv.mwn.de/
3Dマップにアクセスすると「アクセスが集中しているため、データの読み込みが失敗する可能性がある」という注意書きが表示されました。利用規約をよく読んでから同意のチェックを入れて「OK」をクリック。

ミュンヘンの3Dマップが表示されました。

東京駅周辺の3Dマップを確認したいので、上部の検索欄に「tokyo station」と入力して丸の内ビルディングをクリック。

東京駅周辺の3Dマップが表示されました。

左上のボタンやホイールスクロールでマップのズームイン・ズームアウトが可能。

右上の赤枠で囲ったボタンにマウスポイントを合わせると、背景の地図を変更するメニューが表示されます。

Googleマップを背景に設定するとこんな感じ。

Googleマップの衛星写真を背景に設定することもできます。

GlobalBuildingAtlasで提供される3Dデータの97%は「LOD1」と呼ばれる粗めのデータです。赤枠で囲った部分には「円」の形をしていることで有名な日本銀行本店があるのですが、「円」の形にはなっていませんでした。

GlobalBuildingAtlasには2019年以降の衛星データから生成された27億5000万軒の建物が含まれており、従来のデータでは無視されがちな地域の建物も含まれているのが特徴です。試しに北朝鮮の平壌を確認してみたところ、3Dデータがしっかり含まれていました。

GlobalBuildingAtlasのデータセットは以下のリンク先からダウンロード可能です。
mediaTUM - Media and Publication Server
https://mediatum.ub.tum.de/1782307
また、データセットに関する詳細情報は以下のGitHubリポジトリで公開されています。
GitHub - zhu-xlab/GlobalBuildingAtlas
https://github.com/zhu-xlab/GlobalBuildingAtlas
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in サイエンス, Posted by log1o_hf
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