サイエンス

人間の平均寿命はまだ限界に達していないが地域間格差が悪化している可能性


裕福な国々では過去1世紀半以上にわたって国民の平均寿命が延伸してきましたが、一部の専門家らは「いつになったら平均寿命の延伸が停滞するのか?」と疑問に思っています。一部の西側諸国では、すでに平均寿命の延伸がごくわずかになっており、事実上ゼロになっている国もあります。新たに、フランス国立人口学研究所の研究チームが西ヨーロッパ13カ国のデータを分析したところ、「人間の平均寿命はまだ限界に達していない」との結果が示されました。

Potential and challenges for sustainable progress in human longevity | Nature Communications
https://www.nature.com/articles/s41467-026-68828-z


Where are Europe’s oldest people living? What geography tells us about a fragmenting continent
https://theconversation.com/where-are-europes-oldest-people-living-what-geography-tells-us-about-a-fragmenting-continent-274550

研究チームは裕福な国々における平均寿命の延伸や停滞を調べるため、合計約4億人が住んでいる13カ国の西ヨーロッパ諸国(イギリス・アイルランド・ポルトガル・スペイン・フランス・ベルギー・オランダ・デンマーク・ドイツ・スイス・イタリア・オーストリア・ルクセンブルク)の国家統計局から死亡率と人口統計データを収集しました。


研究チームは13カ国を450の地域に分割して、1992~2019年の出生時平均寿命の延伸率を地域ごとに再計算しました。出生時平均寿命は全年齢層の死亡率を反映する指標であり、高度な統計手法を用いることで2003年の熱波や2014~2015年に猛威をふるった季節性インフルエンザなど短期的な変動を考慮せず、根底にある主要な傾向を捉えることができたとのこと。

なお、2019年を分析の区切りとしたのは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックが出生時平均寿命に長期的な影響を与えているのか、あるいは2020~2022年の限定的な影響にとどまっているのかを判断するのに時期尚早だったためです。


研究チームは今回の分析により、過去30年間にわたる西ヨーロッパ全域の地域的な寿命の軌跡について、前例のない詳細度で知ることができました。その結果、以下の3つの発見が得られたとしています。

◆1:人間の平均寿命はまだ限界に達していない
今回の研究によって浮かび上がった最初のメッセージは、「人間の平均寿命はまだ限界に達していない」ということです。

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in 無料メンバー,   サイエンス, Posted by log1h_ik

You can read the machine translated English article Human life expectancy has not yet reache….