Wikipediaを運営するウィキメディア財団のバーナデット・ミーハン新CEOにインタビュー、AI時代のWikipediaは何を目指しているのか根掘り葉掘り聞いてみました

創設25周年を迎えた世界最大の百科事典サイト・Wikipediaを運営するウィキメディア財団は、元アメリカ駐チリ大使という肩書きを持つバーナデット・ミーハン氏が2026年1月に新CEOに就任したことを発表しました。ちょうど来日したミーハン新CEOに直接インタビューする機会を得られたので、ウィキメディア財団やWikipediaに関して気になることをいろいろと聞いてみました。
ウィキメディア財団/最高経営責任者 - Meta-Wiki
https://meta.wikimedia.org/wiki/Wikimedia_Foundation/Chief_Executive_Officer/ja

GIGAZINE(以下、G):
本日はこのような機会をいただき、ありがとうございます。実は以前にデータエンジニアリング責任者のクリス・アルボン氏にメールでインタビューさせていただいたことがあるのですが、今回は新しくウィキメディア財団のCEOに就任されたということで、お会いできて大変嬉しく思っております。
おそらく日本人の多くはあなたがどのような経歴をお持ちで、どのようにしてウィキメディア財団のCEOになられたのかを知りません。そこで、まずはウィキメディア財団やWikipediaと関わることになった最初のきっかけについて教えていただけますか?
ミーハンCEO:
私はキャリアの大部分を外交や国家安全保障政策の分野で過ごしてきました。また、慈善事業に関わっていた時期もあります。私のキャリアに共通しているのは「常に使命感を持った仕事に惹かれる」ということです。社会的な影響を与えられること、自分が何か小さな方法で世界をより良い場所にすることに貢献していると感じられることをするのが好きなのです。そのため、駐チリ・アメリカ大使としての任期を終え、ウィキメディア財団のCEOになる機会が訪れたとき、自分にその仕事は完璧に合っていると感じました。

ミーハンCEO:
情報に関する政治化が進み、事実や真実、知識についてのコンセンサスが少なくなっている今、私のスキルセットはウィキメディア財団のプロジェクトに特に適していると考えました。私は外交官として複雑なエコシステムや世界中の多くのグローバルなステークホルダーを相手にすることに慣れています。外交官はしばしば一見解決不能に見える問題に取り組むよう求められ、人々を呼び集めてコンセンサスを取り、問題や課題を前に進めることも求められます。そのため、ウィキメディア財団の運動が直面しているさまざまな変化や課題、脅威に対して私のやってきたことが意味を持つと感じました。
G:
なるほど。
ミーハンCEO:
私は常に自分が世界中で最高の仕事をしていると感じられるようにすることを自分の人生の目標に定めています。そして、世界中にいるWikipediaのボランティアをサポートする組織のトップを務めるウィキメディア財団のCEOという役職は本当に最高の仕事であると感じています。おそらく世界中で最も偉大で最も成功しているグローバルな草の根プロジェクトであると言えるものの成功を支える仕事だといえます。
G:
そもそもウィキメディア財団という組織は、日本だとWikipediaを編集してる編集者以外にあまり知名度がないと思うのですが、実際にウィキメディア財団で働いている日本人というのはいらっしゃるのでしょうか?
ミーハンCEO:
私がウィキメディア財団に加わったとき、日本だけでなく世界中で誰もウィキメディア財団のことを本当に知らないということがわかりました(笑)しかし、Wikipediaやその他のウィキメディア・プロジェクトはボランティアのためのものであって、財団のためのものではありません。財団はボランティアをサポートするために存在しているのです。ボランティアの皆さんがやってくださってるのであって、財団はあくまでも背後からただ支援するという立場だからなんですね。

ミーハンCEO:
日本人スタッフについては、例えばすぐ隣の部屋にジュンコという女性がいますが、彼女はウィキメディア財団で働いています。彼女は日本人で、日本のコミュニティとの架け橋であり、素晴らしい存在です。
G:
なるほど。ウィキメディア財団の仕事といえば、ウィキメディア基金の(PDFファイル)2024年度財務諸表のところに「現在および将来のウィキメディア・プロジェクトの運営と活動を永続的に支援できる恒久的な基金としての役割を果たすことである。ここでいうウィキメディア・プロジェクトとは、財団(または財団が消滅した場合にはその後継団体)によって承認され、その目的を推進するプロジェクトを指す」と書いてあります。これはつまり、ウィキメディア基金の目的は「ウィキメディア財団がWikipediaを永久に存在させるために活動している」という理解で合っていますか?
ミーハンCEO:
はい、本質的にはその通りです。私たちは、Wikipediaやその他のウィキメディア・プロジェクトが運営できるようにするためのテクノロジーとインフラを提供するために存在しています。それがウィキメディア財団の第一の使命です。その一環として、私たちウィキメディア財団はデータセンターやインフラなどの費用を賄うための資金を集めるという責任を負っています。例えば提携団体やユーザーグループ、編集者がハッカソンやエディタソンを開催したり、新しいコンテンツを作成したり、ウィキメディアの仲間を集めるイベントを開催したりできるように、私たちは世界中のさまざまなWikipediaやウィキメディアのコミュニティに対して年間数千万ドル(数十億円)の助成金を出しています。

ミーハンCEO:
また、私たちは世界中の政府や立法府と関わり、自由な知識が世界に存在することを可能にする政策を推進するためのグローバルな権利擁護チームを擁しています。私たちウィキメディア財団は世界に対して、その知識を無償で提供できる基盤を作っていけるようにする活動も行っています。さらに信頼と安全チームは、世界中のWikipediaの編集者と連携することが仕事です。もし編集者が脅迫されたりハラスメントを受けたりしているとわかった場合、私たちは彼らを支援します。
さらにいくつかの国では、人々がウィキメディアやWikipediaのプロジェクトに貢献する権利を守るために、法的な訴訟を最高裁判所まで持ち込むこともある法務チームも擁しています。そのため、財団が行っていることはたくさんありますが、私たちが何をするにしても「ウィキメディアのプロジェクトにどのように役立つのか」、そして「ボランティアや編集者をどのようにサポートするのか」という2つの質問に答えられなければなりません。そのために私たちは存在しています。
G:
なるほど。今回ミーハンさんが新しくCEOに就任されたわけですが、今述べられた方針の上で今のウィキメディア財団の「こういう方向性を強化したい」という目標を設定されていたら教えてください。
ミーハンCEO:
そうですね。私は人と関わることが大好きなんです。ですから、私の使命の一部はコミュニティに積極的に関わっていくことです。そのために今回日本に来ましたし、次の日には台湾に行ってアジア太平洋地域全体の編集者が参加する地域のカンファレンスに参加します。ですから、私はこれらのコミュニティに出ていって彼らをサポートする人間になりたいと思っています。それがまず1つの目標です。

ミーハンCEO:
2つ目の目標は今年25周年を迎えたばかりのWikipediaがこれからの25年、さらに50年を生き残るだけでなく、この新しいAI環境の中で本当に繁栄していけるようにするためにどのように戦略を適応させるかということです。私たちのモデルに対する新しい脅威や課題に直面している今、私たちは生き残るための戦略を練ることに多くの時間を費やさなければなりません。
G:
そうなんですね。ちょうどAIの話題が出てきたので、それについてお聞かせください。2026年の3月27日に英語版のWikipediaで「文章生成AIの新ガイドライン採用、記事本文の作成は原則禁止」という内容が発表されました。
Wikipediaが文章生成AIの新ガイドライン採用、記事本文の作成は原則禁止 - GIGAZINE

今後AIがさらに発達した場合、Wikipediaのコンテンツを人間が書いてるのか、それともAIが生成したのかの区別がますます難しくなっていくと予想されます。そんな中でウィキメディア財団は「AIをこういう風に前向きに利用していきたい」という方針を持っているのでしょうか?
ミーハンCEO:
そうですね。第一にそのAIについてのポリシーは、財団から出されたものではありません。英語版Wikipediaのコミュニティから出されたものです。つまり、そのコミュニティの編集者たちが英語版Wikipediaを管理するために自分たちが望むポリシーであると決定したわけです。なぜなら、各言語のWikipediaが、AIに関するものも含め独自のポリシーやルールを作成しているからです。そのため、財団は編集上の役割を担っていないということはしっかりと強調させてください。そのポリシーは私たちからボランティアに出したものではなく、編集者自身から出されたものなのです。
G:
なるほど!
ミーハンCEO:
そして、2番目の質問への答えは「イエス」です。私たちは財団において、AIをどのように取り入れることができるかについて常に革新を続けています。私たちは何年も前からAIを使用してきましたし、プロジェクトの多くのボランティアも同様です。しかし、コンテンツ作成の原点は常に人間の知識であり続けます。そのため、ここでのルール、あるいは導く原則や価値や知識は人間のものであるということです。それは決して変わりません。ですから問題は「編集者がより効率的に作業できるようにするためのツールを開発するために、AIをどのように使用できるか」ということです。
G:
と、いうと?
ミーハンCEO:
たとえば、私たちは何年も前から壊れたリンクを検出するため、あるいはコンテンツに誤りがある場合などにAIを使用してきました。最近では機械学習とAIを使用した編集者向けのツールの開発を始めています。私たちはこれを「サジェッション(提案)モード」と呼んでいます。例えばあなたが新しい編集者となり、Wikipediaに文章を書いたとします。その場合、AIツールは「書かれている内容はわかりますが、引用が含まれていません。Wikipediaに書かれる内容はあなたの単なる意見であってはならず、検証可能な情報源が必要です」と通知することはできますが、その情報源が何であるべきかをあなたに伝えることはできません。私たちはAIに対して「このように変更すべきです」と言うことは認めません。コンテンツそのものを作成するのは人間でなければならないからです。
G:
ああ!なるほど。
ミーハンCEO:
これは知識やコンテンツが人間の創造性に根ざしたままでありながら、体験をより効率的にするために私たちがAIを使用している方法の一例ですね。しかし、これが私たちの差別化にもなっているんです。まさに私たちを信頼してもらっている理由でもあります。ユーザーはコンテンツが常に人間から生まれており、機械からではないことを知っているというわけです。AIの要約やチャットボット、あるいは大規模言語モデル(LLM)から回答を得ることと、ウィキメディア・プロジェクトの違いとはまさにそこなのです。
Wikipediaからのものであるならば、その知識を作成したのは人間であることは明白です。そして皮肉なことに、「知識を作成したのは人間」という事実こそがLLMやAI企業にとって私たちを非常に価値のある存在にしているのです。なぜなら、私たちのデータセットを使用することは、それが人間の手によって洗練された知識であることを意味し、それがLLMの回答に役立つことをAI企業は知っているからです。AIが一般に提供する製品を作成するためにWikipediaをはじめとする人間のコンテンツに依存しているというのは、ある意味皮肉で面白い構図ですよね。
G:
今LLMの話題が出たのでお聞きしたいのですが、ウィキメディア財団でシニアプロダクトディレクターを務めているマーシャル・ミラーさんが2025年10月に公式のブログで言及したところによると、WikipediaはAIによる検索概要やSNSで共有される動画のせいでトラフィックが減少しているとのことでした。2026年5月時点でWikipediaのトラフィックはどうなっているのでしょうか?
WikipediaはAIの台頭でトラフィックが前年同期比で8%も減少、AIの普及で憂き目にあうウェブサイトを救うためにできることは? - GIGAZINE

ミーハンCEO:
そうですね。私たちが発表した統計によれば、2024年12月から2025年12月にかけてページビューが前年比で8%減少しました。これは私たちにとって存続に関わる問題です。なぜなら、サイトに来る人が少なくなれば、新しいコンテンツを作成するための新しい編集者を惹きつけることが難しくなるからです。また、私たちの資金調達モデルの8割はサイト上のバナーを通じた少額の寄付から得ているため、バナーを見て資金を寄付してくれる人が少なくなることも意味します。
G:
そうなんですね。「運営資金の8割が寄付」とのことですが、その小口の寄付の8割で、残りの「2割」というのは何なんでしょう? 商業契約による収入なのか、それとも別の形態の寄付や資金源があるのでしょうか?
ミーハンCEO:
ええ。残りの20%はいろんなもので構成されています。もちろん商用契約から約900万ドル(約14億2000万円)が得られています。残りは1000ドル(約15万8000円)以上の大口の寄付や投資収入からも得られています。また、私たちは財務ポートフォリオを多様化するために、先ほどお話しした「ウィキメディア基金」と呼ばれるものを2016年に設立しました。これはウィキメディア財団の運営費というよりも、もっと長期的な財務の安定性を守るために使われるものです。
私たちはウィキメディアエンタープライズという商用事業を拡大し続けていますが、収益源の割合としてあまりにも大きくしすぎたくないとは思っています。私たちが大事にしているのはやはり草の根の支援であるということだからです。「企業や特定の分野が多額の貢献をしたために、ウィキメディアはもはや独立した組織ではない」という認識を生み出すようなことを決して望んでいません。私たちは拡大していきますが、大きくなりすぎないようにすることが非常に重要なのです。
G:
なるほど。トラフィックが減っていく中でウィキメディア財団はどのような対策を考えているのでしょうか?
ミーハンCEO:
この状況は私たちに懸念すべき新しい課題を提示していますが、それはWikipediaに限ったことではありません。当然のことながら世界中のすべてのメディアや、オンラインでコンテンツを提供しているその他の人々も同じ結果に直面しています。これは「ゼロクリック」のユーザー体験や、チャットボットの台頭によるものです。実際、ほとんどのデータでは他のメディアがWikipediaよりもはるかに深刻な影響を受けていることを示しています。しかし、私たちはそれに対処するために、いくつかの方法を模索しています。

ミーハンCEO:
私たちは、新しい読者を惹きつけること、新しい編集者を惹きつけること、そして既存の編集者を奨励することに注力しています。また、資金調達モデルを多様化することにも注力しています。新しい読者を惹きつけるために、私たちは初めて、2つの異なる分野に焦点を当てています。1つは「オンウィキ」のエクスペリエンス、つまりウェブサイトに来る人々のためにウェブサイトをどのように強化するかということです。そして、私たちはこのユーザー行動の変化に対応するために、「ビヨンドウィキ」に進むことを初めて構想しているというのがポイントです。
G:
その「ビヨンドウィキ」とは一体?
ミーハンCEO:
「ビヨンドウィキ」は本質的な話で、「どうすれば読者に私たちのところに来てもらえるか」ではなく、「どうすれば読者にWikipediaのコンテンツを届けられるか」を考えなければならないという意味です。多くの若者が今やTikTokやInstagram、Facebook、あるいはゲームなどからニュースや情報を得ていますよね。そのため、私たちは新しい製品開発を含む戦略を考えています。私たちが持っているすべてのコンテンツをウェブサイトに来たくない人たちのために、たとえばショート動画やRobloxのようなゲームでのコンテンツを使用するように、新しいフォーマットで届けることを模索しています。
G:
なるほど。
ミーハンCEO:
他にも、モバイルアプリにもかなり投資しています。AndroidでもiPhoneでも無料のアプリをダウンロードできます。若い人たちはスマートフォンのアプリにより多くの時間を費やしていますからね。また、アプリを使用することで、ウェブサイト全体で行うよりもずっと迅速に実験を行うことができます。さらに、アプリはよりパーソナライズされた体験を提供します。私たちはデータのプライバシーを尊重し、ユーザーデータを追跡しないという方針をとっていますが、ログインしているときは記事を保存してブックマークしたり、過去に使用した内容に基づいて推奨や提案を生成したりすることができます。これは若いユーザーを惹きつけるための新しい機能として私たちが今出しているものになります。

ミーハンCEO:
そして、新しい編集者を惹きつけて編集をより楽しくするために、先ほどお話ししたような「サジェッションモード」やAIツールの使用なども行っています。そして3番目の分野として、私たちは2021年にウィキメディアエンタープライズを展開しました。これはウェブAPIや特定の時期のデータなど、無料でWikipediaを読むよりもさらなる膨大なデータをさまざまなフォーマットで企業向けに提供する商業契約です。
Microsoft・Meta・Amazon・Perplexity・Mistral AIがWikipediaの有料プログラムパートナーとして公式に発表 - GIGAZINE

ウィキメディアエンタープライズとはつまり、「私たちのコンテンツは常に無料で使用できますが、私たちのインフラは無料ではありません」と大手テック企業やその他の企業に対して呼びかけるものなのです。スクレイピング行為は私たちのインフラを破壊しています。そのため、私たちは商用APIを開発しました。これにより、テクノロジー企業やその他の企業は私たちが提供したい方法で私たちの情報をダウンロードして使用できるようになりますが、私たちにもバリューを戻し、私たちのパブリックAPIを保護することを可能にします。
G:
ウィキメディアエンタープライズにはそういう意義があったのですね。
ミーハンCEO:
ご存知のようにGoogleやMeta、Mistralなど、これらの商業契約を私たちと結んでいる企業はたくさんあります。他にも交渉中の企業がありますし、私たちのインフラを尊重せず、破壊的な役割を果たしながらスクレイピングを続けている企業もあります。そのため、私たちは初めてインフラを守るための追加の措置を講じています。自動化されたリクエストが私たちのシステムから情報をスクレイピングするために使用されることに対して、私たちはより厳格なレート制限を課しています。
G:
なるほど。ところでモバイルアプリの話題が出たのでお聞きしたいのですが、CEO個人のスマートフォンはiPhone派なのでしょうか、それともAndroid派?
ミーハンCEO:
ハハハ!iPhoneです!
G:
ということは、使ってるPCはMacなんですか?
ミーハンCEO:
はい、Macを使っています。これはもちろん個人の好みです。財団の方針ではありません(笑) Androidを使っているスタッフもいますよ。でも私はたまたまAppleの人間なのです。
G:
そうなんですか(笑) ちなみにミーハンCEOが個人的に「お気に入り」のWikipediaの記事、あるいは最も印象に残った記事があれば教えてください。
ミーハンCEO:
Wikipediaで大好きな記事はたくさんありますよ(笑) 私のお気に入りの楽しみ方は、ウサギの穴に落ちる(次々とリンクをたどって抜け出せなくなる)ことです。その中で私のお気に入りの日本語のWikipediaのページは、「スタッフが美味しくいただきました」というページです。これはどうやら食べ物を使った番組で、視聴者から「食べ物が捨てられて無駄にされているのではないか」と非難されそうな時に番組側が表示するフレーズのようですね。そのため、テレビ局側は「スタッフが後で美味しくいただきました」という透かしを入れるようになったとか。
G:
そうですね(笑) 日本のテレビだとよく見ます。
ミーハンCEO:
アメリカにはこんなものはありません(笑) 私はこの記事が本当に大好きで、みんなに話しています。Wikipediaのページを見ると例示としてテレビ番組のスクリーンショットのようなものがあり、そこにケーキの一片が写っていて「スタッフが美味しくいただきました」と書かれているのです。
G:
確かに記事にはそういう写真がありますね!

ミーハンCEO:
あと、私はスポーツが大好きで、特に大の野球ファンです。そのため、私はWikipediaのスポーツのページが大好きです。お気に入りのチームや選手に関するあらゆる統計やデータ、トリビアを読めるからですね。友達とゲームをしたり、飲み会の話題、あるいは必要なことなら何でも、必要なすべての詳細を見つけるために行くことができる場所なのです。Wikipediaに行けば、必要なものがすべて揃っています。
G:
ミーハンCEOはWikipediaの記事にもかなり詳しいようなのでお聞きしたいんですけど、もしかしてCEO個人も組織とは無関係にWikipediaの編集を個人的にやってきたのでしょうか?
ミーハンCEO:
いいえ(笑) 編集はないんです。私はほとんどの人と同じように、毎日Wikipediaを使用しています。しかし、一度もWikipediaのエディターだったことはありません。CEOになってからは、私にとってボランティアのコミュニティと直接コミュニケーションをとれることが非常に重要ですので、Wikipediaのトークページに書いてくれたときにコミュニケーションを取ります。しかし、編集上の整合性を尊重するため、私自身はコンテンツの編集は行いません。
G:
なるほど。最後の質問になるんですけれども、CEOとして日本のWikipediaのユーザーやエディター、コミュニティに何かメッセージをいただけますか?
ミーハンCEO:
素晴らしい機会をありがとうございます。日本語版のWikipediaは、世界で最もダイナミックなものの1つです。日本語版は月に9億回のページビューがあって、英語版に次いで2番目に人気のある言語版なんです。私は日本のみなさんに、編集者になることを検討するようお勧めします。編集するということは、自分の日本に対する知識を世界に示すことになるからです。そして、Wikipediaを訪問する人だけでなく、ClaudeやChatGPT、あるいはGoogleのAI検索概要から回答を得ている人々も、Wikipediaからその情報を引っ張ってきているのです。ですから、自分の家で自分が本当に大好きなものを編集しているだけかもしれませんが、全世界があなたの行った仕事の結果を目にする機会になっていきます。私は日本のコミュニティへの感謝の気持ちを抱いており、より多くの人々がこのプロジェクトに参加してくれることを応援しています。ウィキメディア・プロジェクトは人間のコミュニティであり、誰でも参加することを私たちは歓迎しています。

G:
なるほど、よくわかりました。ありがとうございました。
ミーハンCEO:
Thank you. ありがとうございました。
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