サイエンス

「クマの顔認識」で個体識別する手法が開発されている


野生のクマが人間に危害を加える事例は日本だけでなく世界中で発生しており、クマの生態調査や共生に向けた取り組みの必要性が増しています。そんな中、クマの顔を認識して個体識別する技術を開発する「BearID」というプロジェクトが注目されています。

BearID Project
https://bearresearch.org/

How facial recognition for bears can help ecologists manage wildlife
https://theconversation.com/how-facial-recognition-for-bears-can-help-ecologists-manage-wildlife-271371

BearIDプロジェクトでは山林に自動撮影カメラを設置してクマのデータを収集しています。カメラは「Reconyx」「Bushnel」「Trailmaster」「Browning」の製品を採用しており、主力はBrowningの1080pカメラです。


カメラは目立たないように設置されています。


収集したデータを元に機械学習モデルを作成し、クマの顔を認識できるようにします。


これで、カメラに映ったクマの顔をもとに個体識別できるようになります。


文化人類学者のEmily Wanderer氏によると、カナダではクマが人間を殺傷する事件が発生した際に、「クマを捕獲してDNA検査を実施し、犯行に及んだクマと確認されたら殺処分、別のクマだったら自然に帰す」という対応を取るとのこと。BearIDの顔認識システムが実用化されればクマの特定作業が圧倒的に簡略化されることが期待されています。また、Wanderer氏は「顔認識によってクマの個体識別が容易になることで、幅広い人がクマ全体に対する理解を深められるようになると考えている」とコメントしています。

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in サイエンス,   生き物, Posted by log1o_hf

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