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ついにChatGPTに広告を掲載し始めるOpenAIの広告戦略を専門家が予想


AIは破竹の勢いで世界に広がり、AI関連株は急騰。OpenAIをはじめとする大手企業はチャットAIに広告を統合することで収益性の拡大に乗り出そうとしました。こうした状況から、OpenAIの将来の収益性が予測されています。

Opinion | A.I. Is Real. But OpenAI Might Still Fail. - The New York Times
https://www.nytimes.com/2026/01/13/opinion/openai-ai-bubble-financing.html

The A in AGI stands for Ads | Ossama Chaib
https://ossa-ma.github.io/blog/openads

OpenAIの週間アクティブユーザー数は2025年末時点で8億人を超え、2026年に入っても過去最高値を更新し続けています。企業価値は2600億ドル(約41兆円)を超え、2025年の年間経常収益は200億ドル(約3兆1600億円)に達すると予想されるなど、その勢いはとどまるところを知りません。ところが、これほど多くのユーザーへ今までにない技術を提供するのに多大なコストがかかっており、OpenAIは超大赤字であるとの指摘もあります。このような状況から、OpenAIが果たして多額の収益を上げる世界的大企業として君臨するのか、それとも他のAI企業に負けてしまうのか、専門家の間でも意見が分かれています。

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ニューヨーク・タイムズは、「ほとんどのユーザーがサービスに料金を支払っていないのが現状」と指摘。有料プランや広告表示システムに強制移行しない限り収益性は確保できないと述べつつ、時期が大切で、例えばユーザーが現状のサービスにどっぷりのめり込んで他のサービスに移行するのが面倒に感じた時点で収益性確保に動けば、ユーザー離れは防げるのではないかと考察しています。

ただ、ことOpenAIに限っては状況が異なるとニューヨーク・タイムズは考えています。Google、Meta、Microsoftといった既存の大企業は従来のビジネスで収益を上げているためAIへ投資する余裕がありますが、OpenAIのような新興企業では状況が異なり、モデルの性能が飛躍的に向上する一方でコストが指数関数的に上昇するスケーリング則を鑑みると現状繰り返される資金調達は綱渡りのようなものだと指摘。2027年後半には資金が枯渇し、最終的には資金力のある巨大企業に吸収されてしまうと予想しました。


これに反論したのがAI専門家のオサマ・チャイブ氏です。チャイブ氏は、OpenAIが広告ビジネスに舵を切ったことが状況を変えると指摘し、他サービスとの年間収益率の違いからOpenAIの未来図を予想しました。

OpenAIは、現在の会話内容に関連するスポンサー商品・サービスがある場合、回答文末に広告を表示する機能をテストしています。2026年第1四半期には選ばれた広告主による限定ベータ版が展開され、2026年第2~3四半期に無料ユーザー向けChatGPTへ拡大。2027年までに全世界展開を完了するというスケジュールです。

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この統合はおそらく、広告主が掲載枠に入札するというGoogleが採用している手法と全く同じになり、ChatGPT内で商品購入が可能な組み込み型決済システムを導入するアフィリエイト型や、サイドバーにスポンサードコンテンツとして表示する方式になると考えられます。

こうした方式を採用しているプラットフォームはいくつかあります。例えば先述したGoogleですが、広告によるARPU(ユーザー当たりの年間収益)は2025年第3四半期時点で59.12ドル(約9300円)になると考えられるとのこと。Metaは2025年第1四半期時点で49.63ドル(約7800円)、Xは5.54ドル(約900円)です。


プラットフォームによって収益性が異なるのは、ユーザーが広告へたどり着くための道筋が異なるためです。例えばGoogleは検索結果に広告を表示するため、ユーザーが探しているまさにピンポイントの製品を宣伝しやすいですが、Xは関連性が薄いです。Metaも同様ですが、Xより大規模に展開しているため収益が多いというのが特徴です。

ではOpenAIがどこに位置づけられるのかというと、チャイブ氏は「X以上Meta以下」だと考えているそうです。OpenAIの主力製品であるChatGPTは、Google検索と同様、ユーザーが探し求めるものを宣伝しやすいシステムです。このためXよりはるかに収益を確保できるものの、Metaより規模が劣るためこの位置づけとのこと。


実際にOpenAIの収益性を測るベンチマークとして、2024年からAIに広告を統合しているPerplexityがあります。PerplexityのCPM(広告を1000回表示させるのにかかる費用)は50ドル(約7900円)です。この価格はプレミアムな動画やハイエンド検索システムに相当する額で、SNSのフィードに表示されるような広告のCPMの10倍ほどに当たります。強気のシナリオでは、OpenAIは最初に数ドル程度のCPMを相場と定め、数年ごとに価格を引き上げて、2029年にはPerplexityと同額のCPMを提示するようになり、GoogleのARPUに接近するとチャイブ氏は考察しました。

チャイブ氏は「OpenAIには非常に優秀なプロダクトチームがいて、ユーザーの潜在意識を広告で占拠する能力を備えていると考えます」と指摘。「広告こそが収益化の鍵です。AGI(汎用人工知能)のAは広告(Ads)のA!全てが広告です」と皮肉を込めつつ、OpenAIの未来は明るいと予想しました。

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in AI,   メモ, Posted by log1p_kr

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