Google Playがアプリのレビューとレーティングを国別で分けて表示すると発表
スマートフォンアプリの開発者にとって、公式アプリストアは重要な収入源です。そんな公式アプリストアのひとつであるGoogle Playが、アプリを評価する上でユーザーが最も目にするであろうレビューとレーティング(5段階評価)部分を改善すると発表しています。
Android Developers Blog: Making Ratings and Reviews better for users and developers
https://android-developers.googleblog.com/2021/08/making-ratings-and-reviews-better-for.html
Google Play Android ratings will be specific to every country - 9to5Google
https://9to5google.com/2021/08/23/google-play-ratings-country-form-factor/
Google is going to make Play Store ratings more useful for users and developers
https://www.xda-developers.com/google-play-store-ratings-more-useful/
Google Playにおけるユーザーからのレビューとレーティングは、アプリやゲームを評価するための貴重な定量的かつ定性的なフィードバックです。Googleは「ユーザーと開発者の両方から、レビューとレーティングが役立つものであるという声を聞いています」と記し、既存のレビューとレーティングも一定の効果を上げてきたとしています。
しかし、例えば特定の地域でだけバグが発生した場合、他の地域では問題のないアプリに対しても低評価がつき、ユーザー離れを引き起こす可能性があります。また、「スマートフォンアプリとしては優秀でも、タブレットで使うと不便」のような、端末の種類によってパフォーマンスに大きな差が出るアプリも存在します。そんなさまざまなアプリをユーザーの暮らす地域や使用する端末別に正しく評価するために、Googleはユーザーごとによりパーソナライズしたレビュー・レーティングシステムの導入を目指すと発表しました。
具体的には、2021年11月からはスマートフォンユーザーにのみ使用する国ごとに固有のレビューが表示されるようになり、2022年初頭にはタブレット・Chromebook・ウェアラブル端末といったその他の端末ユーザーに対しても、固有のレビューが表示されるようになります。これにより、国や地域によってパフォーマンスに差異が出ていたり、使用する端末によって評価が大きく異なったりしても、アプリに対するユーザーからの声を正しく個人に届けることが可能になるわけです。
これに合わせ、GoogleはGoogle Playコンソールの強化も発表しています。具体的には、アプリに対する洞察を端末の種類別に加えることで、アプリのレビューおよびレーティングを向上させる手助けを行うとしています。例えば、タブレット向けに最適化されたレイアウトの追加を推奨したり、Chrome OS向けにマウスとキーボードのサポートを推奨したりするとのこと。さらに、Google Playコンソール上でレビューとレーティングを端末の種類ごとにソートすることが可能となったため、端末の種類別にユーザーからの声をチェックすることができるようになります。
加えて、レビューとレーティングの詳細をチェックする画面で、期間指定とレビューデータの集計方法を個別に選択できるようになりました。
他にも、レーティングの平均データと評価分布をCSVデータとしてダウンロードすることも可能となっています。
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