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Google Playがポリシー改定で「アクセス対象になるユーザーデータの明記」が義務化へ

by Graham Smith

GoogleがAndroid向けアプリの配信ストアである「Google Play」のポリシーを改定し、当該アプリがユーザーデータをどのように活用するかを明記する「Safety Section」という項目を新たに設けると発表しました。

Android Developers Blog: New safety section in Google Play will give transparency into how apps use data
https://android-developers.googleblog.com/2021/05/new-safety-section-in-google-play-will.html

Google Play’s app listings will require privacy info next year, just like the App Store - The Verge
https://www.theverge.com/2021/5/6/22422894/google-play-app-privacy-info-apple-app-store-labels

Google Play Store's new Safety section will show you how apps use your data
https://www.xda-developers.com/google-play-store-new-safety-section-announcement/

Googleによると、近年はプライバシーに関する意識が高まっており、ユーザーから「自分自身でデータの透明性を確保し、データの利用権限を管理したい」という声が上がっているだけでなく、こうしたユーザーの声にアプリ開発者側も賛同しているとのこと。こうした声に応えるため、Googleは「アプリがどのようなデータを収集・共有しているのか」「データがどのように保護されるのか」「プライバシーとセキュリティはどのような影響を受けるのか」といった点をわかりやすくする新項目「Safety Section」を新たに導入するとしています。

Safety Sectionは、アプリストア上に以下の内容を明記するように開発者側に求めます。

1:暗号化などのセキュリティ対策の有無。
2:ファミリーポリシーに準拠し、子ども向けアプリとして提供するか否か。
3:ユーザー側でデータ共有の設定を行えるか否か。
4:独立した第三者によってアプリの安全性が検証されているか否か。
5:アプリをアンインストールする際、収集されたデータを削除できるか否か。
6:収集および保存するデータの種類。例としては、位置情報・連絡先・個人情報(氏名やメールアドレス他)・写真・ムービー・オーディオファイル・ストレージファイルなど。
7:データの利用方法。例としては、アプリの機能のために用いる、パーソナライゼーション(個人向けカスタマイズ)のために用いる、など。


Safety Sectionで開示される情報については、スクリーンショットやアプリ詳細などの項目同様に内容に責任が課せられるとGoogleは強調しており、Safety Sectionに記載された情報とアプリの挙動が一致しないといったポリシー違反が発覚した場合には、最終的には無効化措置を執ると記しています。

Safety Sectionは2021年第3四半期にポリシーが有効化され、同年第4四半期に任意表示可能となり、2022年第2四半期に全アプリに義務化される見通しです。


IT系ニュースサイト各社は今回のSafty Sectionを「2020年12月にApp Storeに導入された『プライバシーラベル』とほぼ同じもの」と評しています。

App Storeの「プライバシーラベル」については、以下の記事で詳しく解説しています。

Appleが「アプリが収集するデータや利用目的などの情報」を新たな形で明示することを開発者に義務づける - GIGAZINE

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in ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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