映画の予告編にディープフェイクで自分を登場させられるサービスをワーナー・ブラザースが公開
俳優ではない一般人が映画の予告編に登場することはよほどのことがないと不可能ですが、ワーナー・ブラザースがヒュー・ジャックマン主演のSFサスペンス映画「レミニセンス」の予告編に、ディープフェイクを用いて誰でも登場させられるサービスを公開しています。
Reminiscence – In Theaters & HBO Max August 20
https://www.bannisterandassociates.com/
Warner Bros. deepfake promo uses audience’s faces - Protocol — The people, power and politics of tech
https://www.protocol.com/newsletters/next-up/warner-bros-deepfake-movie-promo
「レミニセンス」の海外版公式サイトにアクセスすると、このようなダイアログが表示されるので「OK」をクリック。
続いて、「何と呼べばいいか」を聞かれるので、ファーストネームを入力して「SUBMIT」をクリック。
目と顔がわかる写真を「UPLOAD」をクリックしてアップロードするか、Facebook・Instagramにアップした写真から選択します。
ニュースサイト・ProtocolのJanko Roettgers氏が実際に試した結果をYouTubeにアップロードしています。ヒュー・ジャックマン演じる「記憶潜入エージェント」のニックが探る相手として表示されるようですが、かなり自然に取り込まれていて、そういうキャラクターが映画に登場すると言われたら納得するレベルです。
Warner Bros. deepfake promo - YouTube
このディープフェイク技術に協力したのは、家系図自作サービス「MyHeritage」で亡くなった親戚の写真を動かして話題になったD-ID。ギル・ペリーCEOは、長期的なビジョンとして、AIを用いて完全な作品を作ることを目指しているとのことです。
なお、映画「レミニセンス」は日本では2021年9月17日(金)公開です。
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