ソフトウェア

Googleが拡張機能仕様「Manifest V2」の段階的廃止を開始


Googleがかねてからの計画通り、拡張機能仕様「Manifest V2」の段階的な廃止作業を開始したことを発表しました。

Chromium Blog: Manifest V2 phase-out begins
https://blog.chromium.org/2024/05/manifest-v2-phase-out-begins.html


Google prepares for Chrome extension Manifest V2 phase out • The Register
https://www.theregister.com/2024/05/31/google_prepares_for_chrome_extension/

Chrome拡張機能のプロダクトマネージャーを務めるデヴィッド・リー氏は、2023年11月に共有したタイムラインの通り、「Manifest V3」への移行に向けて、「Manifest V2」の段階的廃止作業を開始したことを明らかにしました。


「Manifest」とはGoogle Chromeの拡張機能の仕様のことで、Googleは2020年12月に「Manifest V3」を発表しています。

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しかし、「Manifest V3」では、広告ブロッカーやトラッキングを防ぐような拡張機能の動作が制限されると反発する声が出ていました。

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リー氏は「開発者のフィードバックに耳を傾け、コミュニティ全体で発生するイノベーションをサポートするために、Manifest V3を何年も精査してきました」と述べています。

すでに、Chromeウェブストアで積極的に更新されている拡張機能の85%以上が「Manifest V3」に対応しているとのこと。

今後、2024年6月3日からBeta、Dev、Canaryの各チャンネルで配信されるChromeでは、「Manifest V2」の拡張機能をインストールしているユーザーに対して、インストールされた拡張機能がサポートされなくなることが通知されます。

また、今後数カ月で、Manifest V2の拡張機能は無効化されることになります。当面は、無効化されたあとも再度有効化するためのトグルスイッチが残されますが、最終的にはスイッチはなくなり、使用できなくなるとのことです。

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in ソフトウェア, Posted by logc_nt

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