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「超微量の新型コロナウイルスを含み生涯にわたる免疫を獲得できる丸薬」を販売したホメオパシー療法医を逮捕、ワクチン接種証明書の偽造も


アメリカ・カリフォルニア州の公認自然療法医が「超微量の新型コロナウイルスを含む」という丸薬を販売して逮捕されました。この自然療法医はほかにもワクチン接種証明書の偽造も行っていたと判明しています。

Woman Arrested for Fake COVID-19 Immunization and Vaccination Card Scheme | OPA | Department of Justice
https://www.justice.gov/opa/pr/woman-arrested-fake-covid-19-immunization-and-vaccination-card-scheme

Feds arrest CA homeopath for selling COVID pellets, fake CDC vaccine cards | Ars Technica
https://arstechnica.com/science/2021/07/feds-arrest-ca-homeopath-for-selling-covid-pellets-fake-cdc-vaccine-cards/

自家製の新型コロナウイルス免疫薬品の販売ならびにワクチン接種証明書の偽造の容疑で逮捕されたのは、カリフォルニア州の公認自然療法医のジュリ・マジ容疑者(41歳)。マジ容疑者は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する「生涯続く免疫」を獲得できるという触れ込みで、自家製の丸薬を243ドル(約2万6700円)で販売したことが確認されています。この丸薬が実際に何なのか、そして何を含んでいるのかは不明ですが、本人いわく「ごく微量の新型コロナウイルスが含まれている」とのことで、服用者からは「体調を崩した」という声が上がっています。

マジ容疑者は丸薬の服用方法について、「だいたい2~4錠を舌下に入れるタイプの丸薬ですが、正確に4錠にこだわる必要はありません。エネルギー薬のようなものなので、丸薬の個数が多ければ効果が強くなるというものではありません」と述べています。また、効能については「COVID-19の粒子そのものから精製された丸薬です。正確な手法は知りませんが、ウイルスの菌自体を抽出すれば治療薬を作成できます。この手法では、免疫システムの高次の知性的な部分に相当する自然免疫を利用しています」と説明しているとのこと。加えて、マジ容疑者は「アメリカ食品医薬品局(FDA)が承認したCOVID-19ワクチンには有毒成分が含まれている」とも主張しています。


さらに、マジ容疑者はワクチン接種証明書の偽造も行っていたことが明らかになっています。マジ容疑者は疾病管理予防センター(CDC)が配布する接種証明書に「モデルナ製ワクチンを接種した」と記入し、自家製丸薬の購入者に配布。自家製丸薬を服用した日を接種日として記入するように指示しました。この偽造接種証明書にはモデルナ製ワクチンのロット番号が記載されていましたが、CDCによるとこのロット番号は真正のものとのこと。しかし、マジ容疑者はCOVID-19ワクチンの受領や投与する許可を得ていないため、どのようにワクチンのロット番号を入手したかは不明です。

本件を担当した連邦捜査官は国立衛生研究所の医療専門家との協議により、専門家の「『容疑者が販売した丸薬がCOVID-19に対する生涯続く免疫を獲得できる』『FDAが承認したCOVID-19ワクチンに有毒物質が含まれている』というのはあり得ない」という証言を取り付けてからマジ容疑者の逮捕に踏み切りました。カリフォルニア州のリサ・O・モナコ副司法長官は本件について、「被告は恐怖心を利用してFDAが承認したワクチンに関する誤情報を広め、人命を危険にさらす偽の治療法を販売しました。さらに悪いことに、COVID-19の接種証明書を偽造して感染拡大を防ぐ努力を無為にしようとしました」「司法省ならびに法執行機関は、今回の国家的緊急事態に際して詐欺師から国民を守るために尽力しています」とコメントしています。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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