スマホやタブレットをレジ代わりにする「Square」がメッセージアプリ開発企業「Crew」を買収、どんな機能が利用可能になるのか?
スマートフォンに取り付けるだけでクレジットカード決済を可能にする小型端末「Square Reader」や、iPadをPOSレジに早変わりさせる「Square Stand」といった決済関連サービスを展開する「Square」が、企業内コミュニケーションツールを開発する「Crew」を買収したことを発表しました。
Square Acquires Crew to Strengthen Workforce Management Offerings
https://squareup.com/us/en/press/square-acquires-crew
A New Chapter
https://blog.crewapp.com/a-new-chapter
How Crew helps Square expand beyond payments - Protocol — The people, power and politics of tech
https://www.protocol.com/fintech/square-crew-workforce-messaging
Squareはスマートフォンに決済機能を追加する小型端末「Square」を提供する企業として、Twitterのジャック・ドーシーCEOによって2009年に設立されました。その後2013年5月からは日本でのサービスを開始。以下の記事では、実際に2013年に日本に登場した「Squareリーダー」を使ってiPhoneを決済端末として利用する様子を確認できます。
iPhoneやiPadなどをクレジット決済のレジ代わりにできる「Squareリーダー」を実際に使ってみました - GIGAZINE
Squareは、記事作成時点ではiPad向けの「Square Stand」やスマートフォン&タブレット向けの「Square Reader」に加えてスタンドアローンの決済端末「Square Terminal」も展開しています。
また、ネットショップ開設支援サービスの「Square オンラインビジネス」やウェブサイト不要で商品のオンライン販売を可能にする決済リンク作成サービス「Square オンラインチェックアウト」といったオンラインサービスも提供しています。
さらに、「シフト管理」「タイムカード」「スタッフ別の売上レポート」などの機能を備えたスタッフ管理ツールも提供しています。
今回Squareによる買収が発表されたCrewは、従業員同士や雇用主対従業員のコミュニケーションを可能にするメッセージアプリを開発している企業です。Squareは買収を発表する声明の中で「Crewの参加により、Squareのエコシステムが強化され、ユーザーはメッセージアプリ・シフト管理・売上レポート・報酬管理などの機能が集まったワン・ストップ・サービスを利用できるようになります」「アメリカでは、チームコミュニケーションのために休憩室の掲示板やSMS、チャットアプリなどの複数の手段が用いられ、情報が断片化してしまうことがよくあります。そのため、Squareには統一されたチームコミュニケーション機能が求められていました」と述べ、Crewのメッセージアプリ関連技術をSquareの機能として取り込む予定であることを明かしています。
また、Crewのメッセージアプリにはタスク管理機能やドキュメント管理機能、従業員トレーニング機能なども搭載されており、これらの機能もSquareのサービスに取り込まれる可能性があります。
なお、Crewは今回の買収発表の中で「Crewのユーザーは、今後も業界をリードするコミュニケーションプラットフォームに引き続きアクセスできます」と述べ、Crewのサービス継続を明言しています。
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