インタビュー

『NIGHT HEAD』原作者・飯田譲治さんインタビュー、アニメ『NIGHT HEAD 2041』に旧作へのアンサーの気持ちを込める


本日・2021年7月14日(水)深夜から、フジテレビ「+Ultra」枠でアニメ『NIGHT HEAD 2041』の放送がスタートします。この作品は1992年~1993年に放送されて人気を博した深夜ドラマ『NIGHT HEAD』の新作ですが、リブートではなく、2041年を舞台に霧原兄弟の新たな物語が紡がれます。シリーズ構成・脚本を担当するのは原作者でもある飯田譲治さん。今回、ドラマ放送から数えて約30年目の新作に込めた思いについて、そしてドラマを制作したころの話についてなど、新作アニメに限らず幅広い質問をぶつけてきました。

『NIGHT HEAD 2041』公式サイト
https://nighthead2041.jp/

GIGAZINE(以下、G):
スロウカーブの橋本太知さんが、飯田さんに話をしたのが5年前で、白組さんを交えて12本にまとめる本読みが始まったのが2年前だとツイートされていました。全12話、すべて飯田さんが脚本を担当されているのですか?


飯田譲治さん(以下、飯田):
もちろん、そうですよ。

G:
平川孝充監督に話をうかがったところ、もともと24話分あったものを12話にまとめたとのことでした。半分にする作業は、めちゃくちゃ大変そうに思えますが……。

飯田:
それはもう大変でしたよ!(笑) 一番大変でした、それが。やっぱり、24話で2クールのアニメにして欲しいなと思っていて。それで書いたものの、最終的には12話でということになって、どのエピソードを落とすかという選択が一番大変でした。「せっかく作ったのに、このエピソード落とさなきゃいけないの?」みたいな作業は、ちょっと苦しくて……。

G:
なるほど……。

飯田:
今回は、旧作の『NIGHT HEAD』のリブートじゃないんですよ。1話2話を見てもらうとわかりますけれど、うまくエッセンスとして入れるというように考えていて、わりと自分が好きだった話を入れていたんです。それで、新しいアイデアを思いついたりもしたんですが、それを落とさざるを得ない部分もあり、大変でした。

G:
最初に話があったのは5年前だったとのことですが、どういう形で企画が始動したのですか?

飯田:
「『NIGHT HEAD』をアニメでやりたい」って。(プロデューサーの)彼らはオンタイムでドラマを見ていた世代で、「『NIGHT HEAD』を今やったら、若者たちは面白いと思うはずだ」と言ってくれたんです。「そうなんだ」と、うれしかったですね。

G:
では、最初から『NIGHT HEAD』を知らない人たちに向けて作っていくという形が決まっていたのでしょうか。

飯田:
そうですね。自分では、今の10代、20代に受けるかどうかというのは判断できないです。そうであって欲しいと信じたいけれど、世代も離れているから、実際にどうなのかはわからないので。そこを、現役でアニメを作っている彼らが「絶対に受ける」と言ってくれたので、じゃあ受けると信じて新しい話を考えようと。

G:
先ほどの「リブートではない」という言葉の通り、1話を見るだけでも単にドラマの内容をアニメに置き換えたものではないことがわかります。しかし、めちゃくちゃ『NIGHT HEAD』っぽさが出ていますが、あれはやはり狙って書いたものなのですか?それとも、自然とこうなったという感じでしょうか。

飯田:
何が『NIGHT HEAD』っぽいのかは、もう自分じゃ分かんないです(笑)。でも、ナチュラルに書きました。

G:
では、自然とそうなっていると。

飯田:
そうですよねえ、そう答えるしかない。『NIGHT HEAD』っぽさを計算して書ける人がいたら天才だと思うよ(笑)

G:
あまりにも雰囲気がそのままだったので、原作者であればこそわかるツボみたいなものがあるのかなと。

飯田:
ただ、あの時は「変革が訪れる」というようなことを作中で言っていたので、今の時代に改めてやるんだったら、それに対するアンサーはちゃんと入れないといけないなとは思っていました。自分があれからも30年いろんなものを作ってきた上で今、新しい『NIGHT HEAD』を出すんだったら、知らん顔せずに、ちゃんと「あれはなんだったの?変革は起きているの?これから起きるの?一体なんなの?」ということへのアンサーを正面から描かないといけないんだろうなと。それは結構真面目に思っています。

G:
スタッフからのコメントが発表されたときに、飯田さんからは「近未来を舞台にしたまったく新しい物語を作り上げる作業は、想像以上にハードルの高いものでした」というコメントが寄せられていました。ハードルが高くなった理由は何だったのでしょうか。


飯田:
1回書き終わったものを、背景を変えてもういっぺん書くという作業ですね。それはもう大変でした。

G:
新たな舞台は近未来ですが、これは飯田さんのアイデアなのでしょうか?それとも、話があった時点で「近未来で!」というフリがあったのでしょうか。

飯田:
それが、覚えていないんです。

G:
書いているうちに近未来になっていったのでしょうか?

飯田:
いや、第1話を書き始めたときには近未来にしていました。自分で「2041年というか、もうちょっと先にした方が物語を作りやすいんじゃないか?」という打ち合わせをしたような気がするし、「2041年ぐらいがちょうどいい」ということになったようにも思います。

G:
近未来の中でも、なぜ「2041年」なのですか?

飯田:
第1話を見てもらうとわかると思うんですが、スーパーナチュラルが全面的に禁止されているというバッググラウンドがあって、それが納得できる年代は2041年ぐらいかなというのがありました。それにしても、書き始めたのは5年ぐらい前なんですが、今が2021年で。なんだか、こういう世界になりつつあるって感じがしませんか?

G:
そのあたりは、飯田さんがツイートされていた「テーマは5年前から考えているものですが、時を経て、考えていた物語にこの世の中が近づいているような不思議な感じが」というの実感でしょうか?


飯田:
連続性を感じます。あまりにも極端すぎちゃって。今の世の中、不思議なのは、すぐに嘘だってばれることをメディアが平気で言うような事態が起きていると思います。

G:
はい。

飯田:
僕たちはネットがない時代に育っているけれど、今の若い人は生まれたときからネットを見ているから、テレビが絶対という感覚がないわけです。だから、ウソはすぐばれちゃう。確かに50代、60代はテレビが正しいみたいにすり込まれたところがあるけれど、20代には通用しない。すり込まれていないから。でも、メディア側は通用しないということがわかってないかのように嘘をつき続けている気がする。何だか『NIGHT HEAD』と現実が近くなっている感じがします。

G:
話を書き始めたのは5年前ということなので、新型コロナとかもまったくなかったころですよね。

飯田:
そうです。だから本当に不思議な感じがします。当時はアメリカ大統領選だってまだだったし。こうなってくると、いよいよ現実がひっくり返る直前なんじゃないか、何かが起きる前兆なんじゃないかという感じがします。

G:
本作を作るにあたって、これまでの『NIGHT HEAD』とのつながりは、どのように意識されたのでしょうか。

飯田:
ベースはすごく大切にしたかったですね。さっきも言ったように旧作を見ている人に対するアンサーという気持ちは強いので、登場人物は大事にしたかった。ネタバレかもしれないけれど、奥原晶子も出てくるからね。

G:
おお!

飯田:
いろいろと昔見ていた人がアンサーとして捉えやすいお話にしようとしたつもりです。なにか、答えとして1つのものを示さないといけないなと。

G:
その「アンサーを作らなければ」という思いに至った理由は何だったのですか?

飯田:
今の時代に『NIGHT HEAD』をもう一度作るというなら、それはもう責任みたいなもので。好きだと言ってくれる人に対しての。だから、24話構成の時には神谷司も出していたんですが、12話だと切るしかなくて。いろいろ考えていました。この時代に存在するとしたらどう描くのか、みたいことを。

G:
飯田さんのツイートによると、8月には小説も出るとのこと。これはアニメに入らなかったものが補完された小説なのでしょうか。


飯田:
基本的に落としたものは小説にも書いていないです。昔の『NIGHT HEAD』の小説でもそうだったけれど、映像で伝えきれなかったバックグラウンドを伝えようというのがコンセプトにあって。アニメを見て面白いと思った人が読めば、さらに面白いと思ってもらえるものになっていると思います。

G:
原作者でありシリーズ構成・脚本を担当した人間として、平川孝充監督の印象はどうでしたか?

飯田:
うーん、なんかおとなしそうな感じだけれど、ちゃんといいたいことは言うから大丈夫だろうと(笑)

G:
(笑)

飯田:
一見、おとなしいフリしているけれど自分のやりたいことはちゃんとやりますよ、という印象かな。

G:
打ち合わせで、そういうのを実感する場面がありましたか。

飯田:
実感というか、基本的に平川監督を信頼していました。ちょっと話せば、脚本をどのぐらい理解しているのかは分かりますから。だから方向性としては、演出家がやりたいものを自分としても重要視したつもりです。彼がどう思っているかはわからないけれど(笑)、僕自身はすごく「勉強させてもらった」という感覚があります。アニメとして成立させるためにはどうした方がいいかという道筋を示してくれたので、これは聞けるものはすべて聞いていこうという意識で打ち合わせをしていたから。実際に上がったものを見ると、すごくいいものになっていて、正直、安心しています。

G:
『NIGHT HEAD』に関しては、飯田さんがKindleで「飯田譲治が語る『NIGHT HEAD』」という書籍を出していて、過去のことがいろいろ語られています。第16章では、ドラマ制作時、予算が低く注目度もなく、宣伝もできない中で、「そこにはドラマ作りにとって最も必要で重要な要素がありました。それは自由と情熱。振り返ると、それは本当に尊いものでした。どちらもないまま作られてしまう作品は不幸だと思います」とありました。非常に実感がこもっているなと思ったのですが、こうした不幸な作品というのは結構あるものなのでしょうか。


飯田:
だって、『NIGHT HEAD』を作ったのと同時期に、もっと多い予算やより恵まれた環境で作られたものがどれぐらいあったか……(苦笑)。僕にもいい加減なところはあるけれど、もの作りにかけては真剣だった。もちろん、すごく真剣に作られたものでさえ消えてしまうこともあるんだけれどもね。これはほとんどの人の記憶から消えている作品がどれだけ多いかっていう話ですよ。

G:
なるほど。

飯田:
そのときに数字がよかったとしても、消えているものは消えているから、これはもう世の中、何が残るかなんて分からないけれど……。でも、あの予算で、あの環境で作った「NIGHT HEAD」が、これだけ愛されるものになったというのは、本当に僕一人のことではなく、みんながやってきた成果だろうなと思います。

G:
Kindleの書籍では、この先で飯田さんは「作品にとって最大の不幸は、脚本に描かれた登場人物とは違う俳優が演じることだと思います」と切々と書かれています。

飯田:
そんなところばっかり取り上げて(笑)。だって、いろんなものを見ていて、そう思いませんか?これは、絶対に分かると思う。当たるものというのは、主人公がハマっているとき。その俳優がそのキャラクターに見えるとき。そうじゃないと絶対に当たらない。いろいろ言われるけれど、それが真理です。

G:
真理。

飯田:
人気のアイドルが主演だったとしても、当たらないものはあります。たとえば『半沢直樹』があんなにも当たったのは、主演の堺雅人さんがピタッと役にハマっているから。『るろうに剣心』は佐藤健さんがハマっていて、みんながずっと見ていたくなるから。合わない人がやっても、あそこまでは当たらない。キャスティングをするときには、本当に役に合う方を当てないといけないわけです。「あの人がやってくれるなら、多少違ってもいいですよ。やってみましょう」では、外れる。

G:
それは、妥協が伝わっちゃうという感じでしょうか。

飯田:
妥協というよりは「心地よさがない」という感じです。自然に受け取れる人がやっているものが、絶対に全部当たるわけじゃないけれど、そういうものしか当たらないというのは真理です。それは物作りの真理。絶対に主演は大切です。『NIGHT HEAD』の幸運だったところは、豊川悦司君と武田真治君が、肉体を持った霧原兄弟として見えたからですよ。

G:
ああー、なるほど。同じくKindle本の23章で、ひょっとすると嫌なことを思い出させてしまうかもしれないのですが、視聴率についての花日が出ていました。第1話がビデオリサーチで1.3%、今はなくなったニールセンでは「☆」、つまり計測不能だったと。この数字だったときは、どういった気持ちで受け止められたのですか?

飯田:
いやー……それこそ、死刑執行人でも引き受けられるぐらいの気分だった。「☆」ですよ!?(笑)

G:
計測不能ですもんね。

飯田:
よく覚えているのは、オンエアの日が決まったんだけれど、その日は特番があるということで15分遅れのスタートになりますと言われて。当時は今みたいな環境はなくて、ビデオデッキしかないから、時間が深くなったらそれだけ数字は落ちるんです。

G:
ああー、配信は当然ないですし。

飯田:
本当に苦労して作ったのに「遅くなります」ってね……。ニールセンは『水戸黄門』の数字とかがすごく高かったりしたから、計測機器を設置しているのがお年寄りのところばっかりなんじゃないかなんて言われていたんです。なぜニールセンがなくなってビデオリサーチだけになってるのかとかも疑わなきゃいけないところなんだけれど、ともかく、ビデオリサーチがまず1.3%で、それもいいのか悪いのかわかんないけど、「☆」はさ……。

G:
(笑)

飯田:
「機械の置かれている世帯が見ていないだけで、ない世帯は見てますよ」って慰め方をされて、「そんなこと、言われなくたって!」と思いました(笑) いやー、「☆」はすごい……いまだに覚えているもの。その時点では、誰もヒットするなんて思わないですよね。

G:
こうして新作が3DCGを用いたアニメで作られるところまで来ましたが。

飯田:
そんなこと、当時からはまったく想像できませんよ!(笑)

G:
こうした状況を、飯田さんは「真っ暗闇の中、たいまつを手にたった一人で歩いていると表現されたことがある」と。「表現されたことがある」ということは、自分で思ったわけではないことのようですが。

飯田:
これは人に言われたことですね(笑)なんでこんなことを言われるんだろうっていうのは覚えています。当時、僕はフジテレビでいろいろな仕事をしていて、例えば『リング』というドラマを作ったんですが、その当時、フジテレビは何をやっても視聴率20%みたいな局で……。初回放送後に「15%?ちょっと低かったね」って。そんな世界だったんですよ。

G:
おお……すごい時代ですね。

飯田:
恋愛もののドラマをみんなが見て数字を取っていたわけです。それで打ち合わせの時に「みんな恋愛ものを作っているのに、一人で我が道を言っていますね。真っ暗闇の中、たいまつを持って歩いているみたいですね」と言われました。

G:
ひどい(笑)

飯田:
「あ、そうですか。」と返したけれど(笑)。でも、その時のプロデューサーが「2クールにしましょう」って言ってくれたんです。なぜなら3カ月じゃすぐ忘れられるから。「みんなの記憶に残るドラマを作りましょう」と。

G:
それで2クール、半年なんですね。

飯田:
「記録より記憶」と。その提案があって、半年も自分で書けるだろうかと思ったけれど、その頃は「とにかくなんでもいいからやらせてもらえるならやります」という気概だったので。実は最初はゴールデンでやろうという話もあったんです(笑)

G:
ゴールデン!(笑)

飯田:
それはさすがに止められた。「君たち、いいかげんにしなさい」と(笑) 「フジテレビのゴールデンタイムに超能力の話をできるわけがないでしょう」と。ずっと1年ぐらい打ち合わせしていたのに。それで紆余曲折あって、深夜にやることになりました。

G:
(笑) 本の第24章では、この「飯田譲治が語る『NIGHT HEAD』」を書いていたころの状況に触れられていて、すごく大変だったことがわかるのですが、どういった大変な状況だったのでしょうか。

飯田:
いくつも企画を進めてたので。やっと日の目を見そうな感じになってきているけれど、やっぱり、実写ドラマと映画をやりたいから、そういうものも進めていて。今も4つぐらい同時に進めているかな。どれかはできそうで、いいんじゃないかなと思ってる。

G:
企画を立てる方は、普通はいくつぐらい同時に進めているものなのでしょうか。

飯田:
人によるから、1個しかやってないという人もいると思います。僕はちょっと特殊というとおかしいけれど、『NIGHT HEAD』をやったことが良かったのかなと。別の角度から見ると悪いことかもしれないけれど、全部自分でコントロールする作品をやりたいと思うようになってしまいました。アメリカのドラマ業界だと「ショーランナー」という立場があって、そういうクレジットはされないけれど、たとえば『LOST』でいうとJ・J・エイブラムスみたいなね。

G:
ああー!

飯田:
監督をして、キャスティングの全権もあって、ストーリーのまとめについても最終的な責任を取るというポジションで。やっぱり自分はそのショーランナーとしてものを作りたいというのがあるのですが、なかなかできないですよね。「あの人の下で一人のスタッフとして」ということも、できないことはないけれど。自分で勝手に山を大きくしているから、頂上につくには時間がかかるのかな。

G:
第25章には、共同テレビジョンに同人誌が送られてきた話が出てきます。

飯田:
そうなんですよ。いきなり送られて来て。全然知らなかったんです、BLというものを。当時は「やおい」って言ってましたが。

G:
はい。

飯田:
今でいう腐女子のはしり見たいな女性ファンの方々が描いていて、いっぱいパロディみたいなものができていたらしいんです。まったく知らなかったから、送られてきて「こんなものがあるの!」ってびっくりした。

G:
読んでみて、どんな印象でしたか?

飯田:
いや、悪くはないです。悪くなかった。こちらが発信したものを受け取ってさ、「自分も仲間に入りたい」という感覚はあるじゃないですか。だから、そういう人が増えるというのは悪いことじゃない。全然気分は悪くなかった。ただ、あまりにも数が多かったから、それにびっくりした。僕、初めてそこで「同人誌」というものを知ったので。それで、お台場で集まってコスプレをしたりとか。直人と直也のコスプレ写真もありました。

G:
それは放送中にはもう来ていたんですか?放送終了後だったんですか?

飯田:
放送の後半ぐらいだったかな。描いている人の中には例えば、プロの少女漫画家みたいな人たち沢山いらして。それで連絡を取ってきてくれた人もいて、そのことにもびっくりしました。自分の中には少女漫画というジャンル感覚がなかったので、そちらの世界の人たちにそんなにも響いたということが、わけがわからなかったです(笑)

G:
本の中でも、『NIGHT HEAD』がそういうBL傾向の狙いがあったという批評論評を見かけたけれど、自分にはさっぱりわかっていなかったとありました。

飯田:
衝撃でした。共同テレビまで会いに来た方々もいましたよ。それで同人誌を直接渡されたり。そうやって毎週楽しみに見ていた方たちの中にCLAMPさんがいたんです。

G:
この縁で、実写化された『東京BABYLON 1999』の監督・脚本をすることになったと。当時、CLAMPのことはご存じだったんですか?


飯田:
いや、全然知らなかったです。

G:
CLAMPさんが角川書店に紹介してくれて『NIGHT HEAD』の小説出版へつながっていくと。


飯田:
そうですね。『NIGHT HEAD』の小説は、色んな出版社を当たっていたときに、ちょうどCLAMPさんが角川書店と会わせてくれたので、そこから出版できることになりました。とにかく原作権を自分で持ちたいという思いがあったので、「ノベライズ」ではなく「原作小説」にしたかったというのがあり、それを実現できたという形です。

G:
そういうことだったんですね。そろそろ時間だということなので、最後に締めのコメントを……。

飯田:
こんなに話したのに!?(笑)

G:
このインタビューを読んできた人が『NIGHT HEAD』を見ようかなと思うような一言をいただければと。

飯田:
すべての人に感謝しています。

G:
(笑)

飯田:
なんで笑うんですか(笑)。この作品に携わった全ての人に感謝してます。

G:
めちゃくちゃ面白い話をありがとうございました。

新作のSFアクションアニメとして、そしてかつての『NIGHT HEAD』を知る人にとってはそのアンサーとして、どちらで受け取ってもよい『NIGHT HEAD 2041』は7月14日(水)から順次放送・配信開始です。スケジュールは以下の通り。

フジテレビ:7月14日(水) 25:05~(第2話以降は24:55~)
テレビ西日本:7月14日(水) 25:55~
関西テレビ:7月15日(木) 26:10~(第2話以降は25:55~)
東海テレビ:7月17日(土) 25:45~
北海道文化放送:7月18日(日) 25:10~
BSフジ:7月21日(水) 24:00~

FOD:7月14日(水) 25:05~(第2話以降は24:55~)【独占配信】

◆『NIGHT HEAD 2041』作品情報
・スタッフ
原作:飯田譲治
監督:平川孝充
構成・脚本:飯田譲治
キャラクターデザイン原案:大暮維人
サブキャラクターデザイン原案:朝来昭子
コンセプトアート:富安健一郎(INEI)
BGコンセプトアーティスト:白田真人
MattePaintディレクター:大西穣
美術設定:坂本竜
美術ボード:ビック・スタジオ
色彩設計:中尾総子
撮影監督:高橋和彦
編集:齋藤朱里
音響監督:明田川仁
音楽:やまだ豊
企画・プロデュース:スロウカーブ
アニメーション制作:白組
制作:飯田譲治/NIGHT HEAD 2041 製作委員会

・キャスト
霧原直人:小野大輔
霧原直也:島﨑信長
黒木タクヤ:櫻井孝宏
黒木ユウヤ:小野賢章
曽根崎道夫:興津和幸
武藤玲佳:Lynn
本田大輔:間宮康弘
小林君枝:日笠陽子
秋山 唯:上田麗奈
双海翔子:前田佳織里
立花美紀:遠藤綾
柿谷スグル:前野智昭
藤木マイク:小林親弘
風間浩二:杉田智和
新城エミリ:早見沙織
ロシュコフ:廣田行生
ヴィクトル:新垣樽助
霧原直人[幼少期]:七海ひろき
霧原直也[幼少期]:石上静香
黒木タクヤ[幼少期]:藤原夏海
黒木ユウヤ[幼少期]:小市眞琴
奥原晶子:横尾まり
ミサキ老人:清川元夢
御厨恭二朗:銀河万丈

TVアニメ『NIGHT HEAD 2041』放送直前PV - YouTube

©飯田譲治/NIGHT HEAD 2041 製作委員会

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