Twitterが苦情処理担当者を任命し透明化レポートを公開、インドのデジタルメディア規則に基づき
インドの「仲介者ガイドラインとデジタルメディア倫理規定」に基づいて、Twitterが最高コンプライアンス責任者や苦情処理担当者などを任命した上で、透明化レポートを公開しました。
India - Twitter Transparency Center
https://transparency.twitter.com/en/reports/countries/in.html
Twitter's India Transparency Report: User Grievances & Proactive Monitoring July 2021
(PDFファイル)https://cdn.cms-twdigitalassets.com/content/dam/transparency-twitter/country-reports/india/India-ITR-July-2021.pdf
Twitter publishes first compliance report; 4,179 accounts suspended for terror activities - The Hindu
https://www.thehindu.com/news/national/twitter-names-resident-grievance-officer/article35261730.ece
Twitter names resident grievance officer, publishes 1st compliance report under IT rules - The Economic Times
https://economictimes.indiatimes.com/tech/technology/twitter-names-vinay-prakash-as-resident-grievance-officer-for-india/articleshow/84311359.cms
「仲介者ガイドラインとデジタルメディア倫理規定」はインドで2021年5月に制定されたもので、ユーザー数が50人以上のソーシャルメディア企業に対して「苦情処理担当者」「最高コンプライアンス責任者」などの人員をインド在住の人間から選ぶことが定められています。これは、EUのデータ保護規則(GDPR)での「データ保護責任者」と「EU担当者」の任命を義務づける規則と似ています。。
Twitterはインドの規定に合致すべき企業であるにもかかわらず、当該担当者を置いていなかったため、インド政府から「投稿されたコンテンツについての免責を制限されるべき」と指摘されていました。
「Twitterは投稿されたコンテンツについての免責を制限されるべき」とインド政府が主張 - GIGAZINE
この影響かどうかは不明ですが、Twitterは改めてルールを順守するべく、苦情処理担当者にヴィナイ・プラカシュ氏を任命し、透明化レポートを公開しました。
レポートによれば、2021年5月~6月にインドからTwitterが受け取った苦情は合計38件。内訳は名誉毀損(きそん)が20件、乱用・ハラスメントが6件、センシティブな成人向けコンテンツが4件、なりすましとプライバシー侵害がそれぞれ3件など。
また、56件のアカウント停止に関する苦情があり、7件のアカウント停止が解除されています。
このほか、ユーザーコンテンツ監視により、子どもの性的搾取を目的としたアカウント1万8385件とテロ関連アカウント4179件が世界的に停止されたとのことです。
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