インド政府が20件のYouTubeチャンネルを「デマの拡散」を理由にブロック

インド政府の情報放送局が20件のYouTubeチャンネルを「反インド的なデマを流している」としてブロックしたことを発表しました。

India dismantles Pakistani coordinated disinformation operation
https://pib.gov.in/PressReleasePage.aspx?PRID=1783804

anti-india websites: 20 'anti-India' YouTube channels, two websites banned under new IT rules - The Economic Times
https://economictimes.indiatimes.com/news/india/20-anti-india-youtube-channels-two-websites-banned-under-new-it-rules/articleshow/88401150.cms

インド政府は20件のYouTubeチャンネルと2件のウェブサイトをブロックしたことを発表しました。発表によると、ブロックされたYouTubeチャンネルやウェブサイトは「カシミール、インド軍、インドの少数民族、ラム・マンディール、ビピン・ラワット国防参謀長などに関する対立を生むような情報」を拡散していたとのこと。

また、ブロックされたチャンネルのうち15件のチャンネルはパキスタンで活動する「Naya Pakistan Group(NPG)」と呼ばれる情報拡散組織によって運営されていたとのこと。さらに、ブロックされたチャンネルの合計登録者数は約375万人で、総再生回数は5億8000万回を超えていました。インド政府は「ほとんどのコンテンツは国家安全保障の観点から取り扱いの難しい問題であり、また事実に基づいていない」として、「政府は緊急時にコンテンツをブロックする権限を有する」と定めたIT法第16条に基きコンテンツをブロックしたと発表しています。

インド政府により発表された資料の中には、ブロックされたチャンネルが公開していたムービーの一例が添付されています。例えば、以下の「トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領がカシミールに3万5000人の傭兵を送った」と題されたムービーは、インド政府によってデマと判断されています。

インド政府はブロックしたYouTubeチャンネルについて「これらのYouTubeチャンネルは、農業従事者の抗議行動や市民権改正法に関する抗議行動などの問題についてのコンテンツも投稿し、少数民族を扇動しようとしました。また、これらのYouTubeチャンネルの投稿は、5つの州で予定されている選挙の民主的プロセスを損なう可能性が懸念されました」と述べています。