インド政府が新型コロナ「インド株」に関するコンテンツを全部削除するようSNSに要請
インド政府が2021年5月21日に、全てのソーシャルメディアに対して「新型コロナウイルスのインド株(Indian variant)」に言及したコンテンツを削除するよう勧告していたことが分かりました。WHOは、ウイルスやその亜種の名称に最初に発見された地域の名称を含めることに対して反対しています。
ADVISORY TO REMOVE FALSE INFORMATION ON CORONA VARIANT
(PDFファイル)https://www.meity.gov.in/writereaddata/files/Advisory_to_social_media_platforms_Corona%20variant_21May2021.pdf
India asks social media firms to remove reference to 'Indian variant' of coronavirus | Reuters
https://www.reuters.com/business/healthcare-pharmaceuticals/india-asks-social-media-firms-remove-reference-indian-variant-coronavirus-2021-05-21/
インドの電子情報技術省は5月21日に発表した文書の中で、「インターネット上で、『新型コロナウイルスのインド株が世界的に流行している』との記述が流布されていることが判明しましたが、これは全くの誤りです。WHOのいかなる報告書にも『インド株』なる言葉と変異株B.1.617系統とを結び付ける記述はありません」と指摘。新型コロナウイルスの「インド株」に言及したり、その存在をほのめかしたりするような全てのコンテンツを直ちに削除するよう要請しました。
ロイター通信は、電子情報技術省からの公式なコメントを得ることができませんでしたが、インド政府の情報筋は「今回の通達は、『インド株』という言葉が誤解を広め、国のイメージを損なうというメッセージを明確にするために送られたものです」と話しているとのことです。
新型コロナウイルスの変異株B.1.617系統は、従来のものより感染性や病原性が高い可能性があることが、in vitro(試験管内)での実験により判明しています。また、最初に発見されたインドで検出報告が増えているほか、イギリスでも変異株「B.1.1.7(N501Y)」に置き換わりつつあると報告されています。
なお、WHOはウイルスやその変異型を、それらが最初に発見された国の名前で識別しないよう呼びかけています。
WHO does not identify viruses or variants with names of countries they are first reported from. We refer to them by their scientific names and request all to do the same for consistency. @PTI_News @PIB_India @ANI @timesofindia @htTweets @IndianExpress @the_hindu @MoHFW_INDIA
— WHO South-East Asia (@WHOSEARO) May 12, 2021
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