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画面上の文字列をOCRで読み取り翻訳できる翻訳支援ツール「PCOT」


日本語表示に非対応のゲームをプレイするとき、簡単なコマンド名や英単語であればなんとなくニュアンスをつかんだり、辞書を使って調べたりすることができますが、長いフレーズや文章単位になってくるとなかなか大変です。「PCOT」は、ゲーム画面をOCR(光学文字認識)で読み取ってくれるので、コピペできない文章でも翻訳してくれます。

ヌルポインターストライク
http://www.gc-net.jp/s_54/

「PCOT」は「ProcessConnectOcrTranslator」の略だとのこと。公式サイトの「『PCOT』のダウンロードはこちら →」の右にある「DL」をクリック。


OneDriveのページが開き、「PCOT.ZIP」が選択された状態になっていて、ちょっと待つとファイル保存ダイアログが開くので、「ファイルを保存する」にチェックを入れて「OK」をクリック。自動でダウンロードされない場合はPCOT.ZIPを右クリックしてダウンロードしてください。


ダウンロードした「PCOT.ZIP」を解凍すると「PCOT」というフォルダーが出てきます。


「PCOT.exe」をダブルクリックして起動します。


まずはプロセス選択画面が開くので、翻訳したい英文が表示されるプログラムを選びます。たとえば、Firefoxを選んで、右下の「選択
をクリック。


翻訳画面はこんな感じ。「翻訳」ボタンを押すと……


Firefox上で範囲選択をする画面になるので、翻訳したい英文を囲みます。


すると再びPCOTが前面に来て、翻訳結果が表示されます。


ウェブブラウザのページだと他にも翻訳ツールはあるので、他のツールでは難しいゲームで試してみました。日本語サポートのないタワーディフェンスゲーム「Creeper World 3: Arc Eternal」の場合、上部にこのようにダイアログが出ることが多いので、範囲選択すると……


見事に翻訳されました。ダイアログ内に含まれていた「Skip all」と「Next」というボタンは読み取りが難しかったようで「Stap Ail re」となっていました。


なお、原文・訳文のフォントなどはPCOTのシステム設定で変更が可能。


また、デフォルトで「Ctrl+Shift+S」など、他のソフトでも用いるショートカットが設定されている上に有効になっているため、ゲームをしつつその翻訳をする以外の作業を並行で利用する人は適宜設定変更を行ってください。


どういったゲームでPCOTが利用できるのかは、有志によるWikiに情報がまとめられています。

PCOT対応ゲームWiki - atwiki(アットウィキ)
https://w.atwiki.jp/pcot/

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in レビュー,   ソフトウェア, Posted by logc_nt

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