Googleマップの5つの新機能が発表、マップの高精細化や混雑状況の視覚化など
2021年5月18日、Googleの開発者向け会議「Google I/O」において、「Googleマップ」の新機能が発表されました。Googleは「Googleマップを利用した探索やナビゲートが簡単になる」と述べています。
Get around and explore with 5 new Google Maps updates
https://blog.google/products/maps/five-maps-updates-io-2021/
・自動車の急ブレーキを減少させるルート検索
マップでルートを取得するたびに、道路の車線数やカーブの多さなどが考慮され、目的地までの複数のルートが表示されるようになりました。そして、到着予定時刻が同じ、もしくは最小限の差しかない場合、急ブレーキの回数を減少させるようなルートがおすすめのルートとして選択されます。
・詳細なライブビュー
GPSをオンにしている場合、マップの「LIVE」ボタンをタップすることで、拡張現実のライブビューに直接アクセスでき、近隣の店舗のレビュー・混雑状況・写真などの詳細情報、道案内のための新しい道路標識などを確認できます。また、旅行中の場合は、選択した店舗が宿泊しているホテルなどからどのくらい離れているのかが分かるようになります。
・マップの高精細化
マップがより詳細化し、歩道や横断歩道、安全地帯の位置が把握しやすく、道路の形状と幅が縮尺通りになります。この情報は、特に車いすやベビーカーを使用している場合に、歩行者が最適なルートを通るのに役立ちます。この機能は2021年末までに、ベルリンやサンパウロなど、50以上の都市で利用できるようになります。
・混雑状況の視覚化
街中で混雑しているエリアが色付きで表示されます。この機能は混雑を避けるために役立つほか、活気のあるエリアに訪れたい時にも役立ちます。
・状況による表示情報の変化
利用時間帯やユーザーが旅行中であるかどうかなどの情報から、最も関連性の高い場所を強調表示するようになりました。例えば平日の朝8時にマップを開いた場合、ディナースポットではなく近くのコーヒーショップが目立つように表示されます。また、任意の場所をタップした際、バーガーショップであれば近隣の他のバーガーショップなど、関連性の高い場所が強調して表示されます。他にも、旅行先であれば観光地が強調して表示されるようにもなります。
これらの機能はすべて、今後数カ月以内にAndroidとiOSで展開される予定だと発表されています。
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