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アメリカ保健当局が「新型コロナワクチン接種完了後は原則マスク不要」と発表


アメリカ国内の感染症対策などを主導するアメリカ疾病予防管理センター(CDC)が、「新型コロナウイルスワクチンを接種した人々の行動に関するガイドライン」を改定し、「ワクチン接種完了後は複合施設の敷地内でもマスク不要」といった、ほとんどの状況でマスクを不要とする方針に舵を切りました。

Interim Public Health Recommendations for Fully Vaccinated People | CDC
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/vaccines/fully-vaccinated-guidance.html

President touts new CDC mask guidance as 'a great day for America' - CNNPolitics
https://edition.cnn.com/2021/05/13/politics/joe-biden-cdc-mask-guidance/index.html

2021年3月8日にCDCが公開した「新型コロナウイルスワクチンを接種した人々の行動に関するガイドライン」は、都合2度の接種が必須とされるファイザー・BioNTechの「BNT162b2」、Modernaの「mRNA-1273」や1度の接種で十分な効力を発揮するジョンソン・エンド・ジョンソンの「Ad26.COV2.S」の接種を完了してから14日間以上経過した人を対象とする、ワクチン接種完了者の行動に関する手引きです。公開当時の規定では、「ワクチン接種を完了した人同士」「感染リスクが低い単一世帯の人々」という、限られた人が参加する屋内の集まりならばマスクなしで過ごしても構わないとされていました。

「新型コロナウイルスワクチンを接種した人同士ならマスクを着用せず食事ができる」と保健当局が発表 - GIGAZINE


以上のように、これまでの規定では参加者が双方のワクチン接種状況を把握できるような小規模の集まりでしか「マスクなし」が認められていませんでした。しかし、2021年5月13日にCDCは規定を大幅に改定し、「マスク着用や社会的距離の確保を行わずともパンデミック前のアクティテビティを行うことができる」と明言しました。マスク着用が必要になるケースは、連邦・州・地方が施行する法律などとして制限が存在する場合や、企業や職場などの規則として求められた場合、空港や駅などの公共交通機関を利用する場合に限定されます。


また、今回の改定によって、これまでは必須とされていた国内旅行時のウイルス検査も不要となりました。ただし国外からアメリカに戻る際にはウイルス検査の陰性証明書か新型コロナウイルス感染症からの回復を証明する文書を提示し、帰国してから3~5日後に検査を受ける必要がある点は改定の対象となっていません。

今回の改定に関する記者会見の場に「マスクなし」で登壇したバイデン大統領は、今回の改定はアメリカの新型コロナウイルス対策における重要なマイルストーンであると宣言し、「アメリカにとって素晴らしい日」と評価。国内でマスク着用必須派と不要派が争いを繰り広げた点を念頭において、今後もマスク着用を続ける人々に対して「優しさと敬意」をもって接するように求めました。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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