「回復可能な意思決定」と「回復不可能な意思決定」を分けると迷いは減る

転職や引っ越し、新規事業への挑戦など、人生の節目で迫られる決断は「失敗したら終わりなのではないか」という不安と結びつきやすいものです。ライター・編集者・コンテンツ戦略アドバイザーとして活動するハーバート・ルイ氏は、こうした不安を整理する方法として、意思決定を「回復可能な意思決定」と「回復不可能な意思決定」に分けて考えることを提案しています。
Recoverable and irrecoverable decisions – Herbert Lui
https://herbertlui.net/recoverable-and-irrecoverable-decisions/

ルイ氏によると、迷いの大きな要因は「最悪の結果が起きたら取り返しがつかないのではないか」という想像です。そこでルイ氏はまず「現実的に起こりうる最悪の結果は何か」を具体化し、その状態から立て直せる見込みがあるかを考えるべきだと述べています。
例としてルイ氏が取り上げているのが「商品を作って売るかどうか」という決断です。在庫を仕入れるには一定額の支出が必要で、もし売れなければ損失を抱えることになります。このとき、損失が発生した場合でも生活や事業を維持できるかどうかが重要になるとルイ氏は説明しています。損失が致命傷になるならそれは「回復不可能な意思決定」であり、損失をカバーする道筋があるなら「回復可能な意思決定」として扱えるというわけです。
またルイ氏は回復可能性を高める工夫として「事前予約制にすることで需要を確認する」「追加の収入源を確保する」「不用品を売って資金を用意する」といった方法を挙げています。失敗した場合の出口を先に作っておけば、同じ挑戦でも回復可能な範囲に寄せられるという趣旨です。
日常的な例としては「髪を切ること」が挙げられています。仕上がりが気に入らなくても時間がたてば髪が伸びるため、ルイ氏はこれを「回復可能な意思決定」の一例として扱っています。こうした分類を通じて、不安の大きさを決断の性質に合わせて捉え直すことができるとルイ氏は述べています。

ビジネスの世界では意思決定を「可逆/非可逆」で捉える考え方があり、アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏はこれを「一方通行のドア」と「双両方向のドア」という比喩で説明しています。これに対しルイ氏は「元に戻せるか」だけでなく、「立て直せるか」を軸にすべきと主張。後戻りできない選択でも損害を補ったり状況を改善したりできるなら回復可能として扱える一方で、やり直せそうに思えても失った信用や機会が致命的になりうるなら回復不可能に近づくとルイ氏は説明しています。
ルイ氏はこの視点が起業やフリーランスのように意思決定が連続する状況で役に立つとし、絶対に失敗しない選択を探すよりも「失敗しても立て直せるように設計することで回復可能な意思決定を増やしていくことが重要」だと主張しています。また、大きな決断であるほど「最悪の結果」と「そこから回復する可能性」を切り分けることで迷いの正体が整理しやすくなるとルイ氏はまとめています。
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in メモ, Posted by log1b_ok
You can read the machine translated English article Separating between 'recoverable decision….







