あのイヌ型ロボット「Spot」に「おしっこスタイルでビールを注ぐ機能」を追加してしまった猛者が登場
ボストン・ダイナミクスが開発する犬のような見た目の四足歩行ロボット「Spot」は、2019年から商用販売が始まっており、新型コロナウイルス感染者の遠隔トリアージにも活用されています。そんなSpotに、「自動でコップの位置を認識して、ビールをおしっこ風に注ぐ機能」を追加してしまった猛者が登場しています。
Teaching a Robot Dog to Pee Beer - YouTube
Spotに「おしっこ式ビール自動注ぎ機能」を追加したのは、さまざまな面白ハードウェアを開発するマイケル・リーヴス氏です。リーヴス氏は、高い走破性を持つSpotを「エンジニアリング上の傑作」と絶賛しています。
そして、念願のSpotを入手したリーヴス氏は、「面白そうだから」という理由で、Spotに「おしっこ式ビール自動注ぎ機能」を追加することにしました。
リーヴス氏がSpotに追加しようとしている「おしっこ式ビール自動注ぎ機能」はこんな感じ。まず、床にコップを置きます。
すると、Spotが床に置かれたコップを認識して……
まるでおしっこのようにビールを注ぐ、という機能です。
リーヴス氏は、まずSpotに取り付けるビール射出機構を組み立てました。
この機構は射出角度を調整可能で、狙った位置にビールを射出することができます。リーヴス氏は「これがSpotのペニスというわけです」と述べています。
次に、リーヴス氏はビールの射出角度を自動で調整するソフトウェアを開発しました。このソフトウェアは、コップの白い部分を認識して、ビールを射出する角度を決定します。
しかし、この手法では「白い床とコップを区別できない」という問題がありました。
そこで、リーヴス氏はビール射出機構にライトを取り付けて、射出機構の下側を照らすことにしました。
これにより、コップの内側が最も白くなるため、白い床の上でも正確にコップを認識できるようになったとのこと。
これで、「おしっこ式ビール自動注ぎ機能」のうち、「自動でコップを狙ってビールを射出する機能」が完成しました。
完成したビール射出機構を実際に試してみます。「コップの位置へ自動で移動する機能」はまだ作られていないので、Spotの位置は固定されています。
コップをSpotの下に配置すると……
勢いよくビールが射出されました。
「自動でコップを狙ってビールを射出する機能」が完成したので、次は「コップの位置へ自動で移動する機能」を作ります。この機能には、コップの位置を認識するためにカメラが必要ですが、ボストン・ダイナミクが販売しているカメラシステムは2万9750ドル(約320万円)と、かなり高額です。
そこで、リーヴス氏はAmazonで約30ドル(約3300円)の防犯カメラを購入しました。
購入した防犯カメラをワイヤレス送信機に接続することで、PCへと動画を無線送信する作戦です。
さらに、リーヴス氏は赤色のコップを認識するシステムを開発。これにより、Spotに取り付けた防犯カメラにコップが認識されると……
コップへと自動で近づき……
ビールの射出に最適な位置へと自動で移動できるようになりました。
「自動でコップを狙ってビールを射出する機能」と「コップの位置へ自動で移動する機能」が完成し、Spotに「おしっこ(Piss)」と記されたビールタンクを取り付ければ、「おしっこ式ビール自動注ぎ機能」を搭載したSpotの完成です。
「おしっこ式ビール自動注ぎ機能」を搭載したSpotは、「Pissbot 9000」と名付けられました。
全体像はこんな感じ。
それでは、実際に床に置いたコップへビールを注がせてみます。まずは、Spotの前方に取り付けられた防犯カメラがコップを認識します。
次に、Spotがコップへ近づいて……
ビールを注ぐのに最適な位置へ移動完了。
見事にコップへビールを注ぐことに成功します。
しかし、注いでいる途中にSpotが動いてしまい、ビールが床にまき散らされてしまいました。
これには、リーヴス氏も頭を抱えます。
もう一度挑戦しますが、今度はSpotの足がコップに当たり、コップを倒してしまいました。
床はビールまみれです。
何度も挑戦して、ついにコップへビールを注ぐことに成功。リーヴス氏も大喜びです。
今回作り上げた「おしっこ式ビール自動注ぎ機能」についてリーブ氏は、「『Pissbot 9000』は35%の確率で完璧に動作します」と述べています。
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