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Amazonが「ドライバーがトイレに行けない問題」を認め謝罪する

by Todd Van Hoosear

Amazonが2021年4月2日に、Twitterに「Amazonのドライバーはペットボトルに排尿することを余儀なくされている」と示唆するツイートを投稿したアメリカ連邦議会議員に対する、自社の反論が不適切だったことを認め謝罪する声明を発表しました。

Our recent response to Representative Pocan
https://www.aboutamazon.com/news/policy-news-views/our-recent-response-to-representative-pocan

Amazon admits its drivers sometimes have to pee in bottles | Ars Technica
https://arstechnica.com/tech-policy/2021/04/amazon-admits-its-drivers-sometimes-have-to-pee-in-bottles/

Amazon apologizes for lying about pee — and attempts to shift the blame - The Verge
https://www.theverge.com/2021/4/3/22365330/amazon-apology-pee-bottles-worker-warehouse-union-pocan

民主党のマーク・ポーカン氏は2021年3月25日に、Amazonの労働問題に関する議論の中で「(Amazonが従業員に)時給15ドルを支払っていたとしても、労働組合をつぶそうとしたり、労働者に水筒で排尿させたりするようでは、『進歩的な職場』とは言えません」とツイート。これに対し、Amazonの広報用公式アカウントは「まさか、ペットボトルにおしっこしているだなんて、本気で信じているわけではありませんよね?」と反論しました。


かねてから指摘されていた、「Amazonのドライバーは激務のためにペットボトルでおしっこをすることを強いられている」という問題を真っ向から否定したAmazonに対して、インターネットには実際にAmazonで働いている人や、Amazonの労働問題を取材したジャーナリストから、多数の反論や証拠が投稿されました。

「Amazonドライバーは忙しすぎてペットボトルにおしっこしている」問題をAmazon公式が否定、直後に証拠が大量に公開される - GIGAZINE


こうした反応を受けて、Amazonは4月2日に「私たちの反論はオウンゴールであり大変遺憾なものでした。ポーカン氏に謝罪します」との声明を発表しました。

発表の中でAmazonは、問題のツイートには3つの誤りがあったことを指摘。「第一に、Amazonにはドライバーが多数いるのを考慮せず、フルフィルメント(FC)センターだけを念頭に置いていました。一般的なアマゾンのFCセンターには、何十ものトイレがあり、従業員はいつでも自分の仕事場から離れることができます」と述べました。また、2つ目の誤りとして、問題のツイートは適切な内部的審査を受けずに投稿されたものだったと釈明しました。

そして、3つ目の問題として「私たちは、ドライバーが交通事情や地方のルートなどでトイレを見つけるのに苦労することがあることを認識しています。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策のため多くの公衆トイレが閉鎖されている場合には、特に当てはまります」と述べて、Amazonのドライバーが、業務中の用便が困難な状況に置かれる場合があることを認めました。


Amazonはまた、「これは長年にわたる業界全体の問題であり、Amazonに限ったことではありませんが、私たちはこの問題を解決したいと考えています。具体的な方法はまだ分かりませんが、解決策を模索していきます」と述べて、Amazonのドライバーが置かれている状況を改善させるとの方針を示しました。

Amazonの謝罪声明に対し、海外メディアのArs Technicaは「(ドライバーの問題を業界全体の問題と指摘した)Amazonは正しいようです。UberやLyftなどのフードデリバリーサービスのドライバーは、仕事中にトイレを探すのに苦労しているという報道がなされています。これは、UPSやFedExなどのドライバーでも同様です。この問題は、COVID-19により多数の店舗やレストランが閉鎖されたことで、一層悪化しました」と述べました。

一方、IT系ニュースサイトのThe Vergeは、AmazonのFCセンターに潜入取材したジャーナリストが「倉庫労働者が多忙すぎて満足にトイレに行けていない」と報告したにもかかわらず、Amazonが「FCセンターのスタッフはいつでも自分の持ち場から離れることができます」と述べていることを念頭に、「Amazonの謝罪文には、一行ごとに注釈を付ける必要があります」とコメント。Amazonは部分的な問題しか認めていないとの見方を示しました。

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in ネットサービス, Posted by log1l_ks

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