GoogleがAndroidアプリの「デバイス上の他のアプリ情報を確認する機能」を制限
GoogleがAndroidデバイス向けのアプリを配信するGoogle Playのポリシーを更新し、「デバイスにインストールされている他のAndroidアプリ情報を確認する機能」に制限を加えることが明らかとなりました。ポリシーに違反したアプリはGoogle Playから削除されたり、開発者アカウントが停止されたりする可能性もあるとのことです。
プレビュー: パッケージ(アプリ)の広範な公開設定(QUERY_ALL_PACKAGES)権限の使用 - Play Console ヘルプ
https://support.google.com/googleplay/android-developer/answer/10158779
Google to limit Android apps from seeing what's installed - 9to5Google
https://9to5google.com/2021/03/31/installed-android-apps-limit/
Google Playはユーザーを保護するため、危険性が高い権限やユーザーの機密情報に関わる権限の使用を制限する取り組みを進めています。この継続的な取り組みの一環として、「特定のデバイスにインストールされているアプリ情報を可視化する権限」を用いるアプリを制限すると発表しました。
あるAndroidアプリがデバイス上に存在する他のアプリ情報を取得する場合、「QUERY_ALL_PACKAGES」という権限を用います。Googleはデバイス上のアプリ情報を個人情報または機密情報として扱うため、この権限の使用が許可されるアプリの範囲を制限することに決めたとのこと。
デバイス上のアプリ情報を確認する権限が許可されるのは、権限が使用できないとアプリの重要なユーザー向け機能が制限される場合に限られます。権限の使用がアプリの主要な目的に関係していなかったり、販売目的でのデータ収集を意図していたり、別の方法で目的が達成できたりする場合は、他のアプリ情報を取得する権限は許可されません。
一方で権限の使用を許可されるアプリとしては、デバイス検索・ウイルス対策・ファイルマネージャー・ブラウザなどのアプリが該当する可能性があります。開発者は権限を使用するために、アプリにとって権限が必要な理由を十分に正当化して説明する必要があるとのこと。
今回のポリシー変更は本来、もっと早期に行われる予定だったそうですが、新型コロナウイルスのパンデミックに伴って施行が遅らされたそうです。ポリシーは2021年5月5日から発効するとのこと。
ポリシーを順守していないアプリや申告フォームの提出を怠ったり、権限の用途が虚偽であったり、Googleへ申告せずに権限を利用したりすると、アプリの削除や開発者アカウントの停止措置が執られる可能性もあるとGoogleは述べました。
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