AppleはMRヘッドセットの発表会をオンラインではなく対面で開催したがっているとの指摘
by Niels Epting
Appleは新型コロナウイルスのパンデミックの影響を受け、新製品やOSのアップデートといった重大発表を行う開発者向けイベント「WWDC(Worldwide Developers Conference)」を、2021年もオンラインで開催することを発表しました。ところが、Appleが開発中とされている複合現実(MR)ヘッドセットの発表は、オンラインではなく対面イベントで行うことを望んでいるとBloombergが報じています。
Apple WWDC: Why Virtual Launch Events Aren't Quite the Same - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/newsletters/2021-03-31/apple-wwdc-why-virtual-launch-events-aren-t-quite-the-same
Apple Aiming to Announce Mixed-Reality Headset With In-Person Event in 'Next Several Months' - MacRumors
https://www.macrumors.com/2021/03/31/apple-headset-next-several-months/?scrolla=5eb6d68b7fedc32c19ef33b4
パンデミックの影響でさまざまなイベントがオンラインへの移行を余儀なくされる中、Appleも2020年に初めてWWDCをオンラインで開催しました。歴史上初の完全オンラインイベントとなったWWDC 2020は成功を収めましたが、Bloombergによると、Appleは対面のイベントにおける利点を理解しているとのこと。
対面イベントでは室内に集めたメディアに対し、Appleがより効果的に製品を発表して実際に製品を体感してもらうことが可能であり、全てを完全に演出できるとBloombergは指摘。そのため、今後数カ月のうちに発表されるとされているMRヘッドセットの発表会も、オンラインではなく対面で行うことをApple内部は期待しているそうです。
Appleは2022年内の発売を目指してMRヘッドセットを開発していると推測されており、IT系ニュース紙のThe Informationは、2台の8Kディスプレイに12台以上のカメラ、最先端のアイトラッキング技術が搭載される見込みだと報じています。
Apple製VRヘッドセットは30万円超で「8Kディスプレイ&12台以上のカメラ搭載」という噂 - GIGAZINE
Bloombergは、Appleが数カ月以内にMRヘッドセットの発表を行う準備ができているものの、オンラインではなく実際にメディアや開発者が同席した場で行うことを望んでいると述べています。
Appleはオンラインへの移行を進める他のテクノロジー企業と違い、主要なエンジニアリングスタッフをオフィスに戻す取り組みを進めています。在宅勤務にもさまざまな利点があるものの、iPhoneをはじめとするハードウェア開発をリモートで行うことには限界があります。
可能な限り早く従業員をオフィスに呼び戻すことを計画しているAppleは、従業員にワクチン接種を奨励し、ワクチン接種や副作用に備えた「ワクチン接種休暇」を提供しているとのことです。
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