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「週休3日制」の導入が国家レベルで検討されている


近年、労働時間を削減して「週休3日制(週4日労働制)」を導入する企業が世界中で増加しており、業務効率の改善や従業員の集中力向上といった「週4日労働制」のメリットが明らかになっています。そんな「週4日労働制」を試験導入する国家プロジェクトが、スペインで進行しています。

Spain to launch trial of four-day working week | Spain | The Guardian
https://www.theguardian.com/world/2021/mar/15/spain-to-launch-trial-of-four-day-working-week

スペインの政党「マス・パイス」のイニゴ・エレホン代表は2021年1月28日に、自身のTwitterアカウントに「労働時間削減のためのプロジェクトを推進することについて、政府と合意しました」と投稿。


その後、エレホン氏が2021年2月7日に「私たちは週4日(32時間)労働の実現に向けて、議論を行っています」と投稿したことから、スペインが国家レベルで「週4日労働制」の実現に向けて取り組んでいることが明らかになりました。


マス・パイスに所属する政治家のエクトル・テヘーロ氏によると、スペイン政府は2021年秋に、6000万ドル(約65億円)の資金を投じて「週4日労働制」の試験導入を実施する予定とのこと。企業が週4日労働に移行するために必要とする費用の内、「1年目:100%」「2年目:50%」「3年目:33%」を政府が負担する計画で、約200社から合計3000~6000人の労働者が試験導入に参加すると見積もられています。


エレホン氏は、「スペイン人の平均労働時間はヨーロッパの平均よりも長いです。しかし、スペインは生産性の高い国とは言えません」「より多く働くことは、より良く働くことを意味しません」と述べ、労働時間削減の必要性を強調しています。

なお、「週4日労働制」の導入を検討している国はスペインだけではありません。フィンランドのサンナ・マリン首相は2020年8月24日に「より短い労働時間とより良い労働条件を達成するための明確なビジョンと具体的なロードマップを作成する必要があります」と発言し、「週4日&1日6時間労働制」の具体的検討を指示しています。

フィンランド首相が「週4日&1日6時間労働制」の具体的検討を指示 - GIGAZINE

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in メモ, Posted by log1o_hf

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