「週4日労働」で従業員のストレスレベルと生活満足度が改善されたという報告
by Ali Yahya
1週間に土曜日・日曜日のほかにもう1日休みを追加して「週4日労働」を行った企業で、従業員たちのうち78%が仕事と生活の両立がうまく管理できていると回答し、ストレスレベルも低下し、生活満足度が改善されたことが報告されています。
Work less, get more: New Zealand firm's four-day week an 'unmitigated success' | World news | The Guardian
https://www.theguardian.com/world/2018/jul/19/work-less-get-more-new-zealand-firms-four-day-week-an-unmitigated-success
週4日労働を行ったのはニュージーランドの不動産会社・Perpetual Guardian。創業者のアンドリュー・バーンズ氏が、従業員のワーク・ライフ・バランス改善と、オフィスにいる間は仕事に集中してもらうことを目的として導入したものです。
オークランド工科大学のジャロッド・ハー教授が、施策導入の前後に調査を行ったところ、ワーク・ライフ・バランスに関して「うまく管理できている」と回答した従業員の数は施策導入以前は54%でしたが、施策導入後は78%へ24ポイント増加。ストレスレベルは7ポイント減少し、生活満足度は5ポイント増加していたとのこと。
オークランド大学ビジネススクールで上級講師を務めているヘレン・ディレーニー氏によると、週4日労働でも生産力が落ちないように従業員たちは工夫を凝らし、手動だった工程を自動化したり、仕事と関連しないネット利用を減らしたりしたそうです。
イアン・リーズ・ギャロウェイ労働・移民大臣もこの施策の結果を評価しているとのこと。
バーンズ氏は「子どもが親と一緒に居られる時間が増えることが、悪いことでしょうか」と、この働き方モデルが社会にいい影響を与えられると信じているそうです。
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