Amazonがディスプレイや音声認識を搭載した家庭用ロボットを開発する「Vesta」プロジェクトの一部詳細がリークされる
by Juanedc
Amazonが家庭用ロボットを開発する「Vesta」プロジェクトを進めていると長らくウワサされてきましたが、ついにその詳細がリークされました。情報筋によると、Amazonは数百人規模の労働者をVestaに導入しているそうです。
Amazon's long-rumored Vesta home robot project details leak - SlashGear
https://www.slashgear.com/amazons-long-rumored-vesta-home-robot-project-details-leak-09663001/
Amazonが「Vesta」と名付けられたプロジェクトで家庭用ロボットを開発しているとの情報は、2018年の時点で報じられています。Vestaで開発されているロボットの詳細はほとんど明らかになっていなかったものの、ユーザーにくっついて動き回る「動くAlexa」のようなものになると予測されていました。
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そんなVestaに関する最新情報を内部の関係者から入手したのがBusiness Insider。報道によると、AmazonはVestaに800人以上の労働者を導入しており、Amazon内のハードウェア開発部門であるAmazon Lab126が同プロジェクトに注力しているそうです。
Vestaプロジェクトで開発されているロボットは、Amazonの音声認識プログラムであるAlexaが組み込まれているだけでなく、複数の統合カメラ、ディスプレイ、家の中を自由に動きまわるための機動力を備えているとのことで、ソフトバンクのPepperを想起させるような構成です。このロボットが最終的に市場に出て、一般消費者向けの製品となるのか否かについては、Amazon社内でも意見が分かれている模様。
報道によると、Vestaでは複数の生産遅延が発生しており、社内の一部の従業員からはVestaで開発が進められている家庭用ロボットについて「市場での需要は低く、AmazonのFire Phoneと同じ道をたどるのではないか」と心配の声が上がっている模様。
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家庭用ロボットの開発プロジェクトとしてVestaがスタートしたのは約4年前の2017年で、当時、VestaはAmazonにとっての「最優先事項」だったと情報筋は主張しています。
テクノロジー系ニュースメディアのSlashGearは、「スマートスピーカーやディスプレイが消費者の間で人気を博していることは間違いありませんが、購入者が(スマートスピーカーやディスプレイの要素を持ち合わせた)家庭用ロボットを受け入れる準備ができているか否か、そしてAmazonがこのプロジェクトを放棄することになるのか否かは、いずれもわかりません」と記し、Vestaで開発する家庭用ロボットが実際に市場に登場することになるのかについて懐疑的です。
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