Twitterが「新型コロナウイルスワクチンに関する誤った情報」へのラベル付けを開始
Twitterは2020年12月に、「新型コロナウイルスワクチンに関する誤った情報を削除する」と発表していましたが、新たに、2021年3月1日から新型コロナウイルスワクチンに関する誤った情報へのラベル付けが開始されました。また、ラベルを付与された回数に応じてアカウントの停止措置を行う「ストライクシステム」も同時に発表されています。
Updates to our work on COVID-19 vaccine misinformation
https://blog.twitter.com/en_us/topics/company/2021/updates-to-our-work-on-covid-19-vaccine-misinformation.html
Twitterは、2020年12月21日から「新型コロナウイルスワクチンに関する誤解を招く情報の削除」の削除を開始しており、2021年3月1日までに8400件以上のツイート削除し、1150万件以上のアカウントに対して警告を行ってきました。
Twitterが新型コロナウイルスワクチンに関する誤情報を削除すると発表 - GIGAZINE
新たに、Twitterは2021年3月1日から「新型コロナウイルスワクチンに関する誤解を招く可能性がある情報」に対して、ポリシーに基づいてラベル付けを行うことを発表。また、ラベルが付与されたツイートには、アメリカ疾病予防管理センターなどの公的機関へのリンクが表示されます。
Beginning today, we will label Tweets that may contain misleading information around COVID-19 vaccinations. This is in addition to our ongoing efforts to remove the most harmful COVID-19 misleading information from Twitter.
— Twitter Safety (@TwitterSafety) March 1, 2021
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ラベル付けの対象となる投稿の種類は、大きく分けて「ウイルスに関する誤った情報の投稿」「治療方法や予防策の有効性・安全性に関する誤った情報の投稿」「公的機関による規制・制限・免除に関する誤った情報の投稿」「ウイルスの感染・死亡リスクに関する誤った情報の投稿」「医師や公衆衛生当局を偽り、ウイルスに関する情報を拡散する投稿」の5種類。これらの投稿の検出は、機械学習による言語処理を用いた自動検出と、人間によるレビューの両方を活用して行われるとのこと。Twitterは「機械学習が効果を発揮するには、多くの時間が必要です。そのため、まずは英語の投稿を対象にラベリングを行い、徐々に対応言語を拡大します」と述べています。
Twitterは同時に、ポリシーに違反した回数によってアカウント停止措置を行うストライクシステムも発表。ストライクシステムでは、「1ストライク:アカウントの停止措置なし」「2ストライク:12時間のアカウント停止」「3ストライク:12時間のアカウント停止」「4ストライク:7日間のアカウント停止」「5ストライク以上:アカウントの永久停止」と段階的にアカウントの停止措置が行われ、最終的にアカウントが永久停止される仕組みです。
なお、InstagramとFacebookも、2021年2月に「新型コロナウイルスワクチンの誤情報を拡散するアカウントをBANする」と発表しています。
InstagramとFacebookが新型コロナワクチンの誤情報を拡散するアカウントをBANすると発表 - GIGAZINE
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