ネットサービス

InstagramとFacebookが新型コロナワクチンの誤情報を拡散するアカウントをBANすると発表


InstagramおよびFacebookが、新型コロナウイルスワクチンに関する誤情報を拡散するアカウントをBANすると発表しました。他にも、新型コロナウイルスワクチンに関する信頼できる情報がインターネット上に広がるように、Facebookは複数の施策を発表しています。

Reaching Billions of People With COVID-19 Vaccine Information - About Facebook
https://about.fb.com/news/2021/02/reaching-billions-of-people-with-covid-19-vaccine-information/

Facebookは2020年に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックが起きてからの行動について、「我々は保健当局の正確な情報が何十億もの人々に届くことを支援し、健康および経済活動を支援してきました」と述べています。Facebookは自社サービスを通じ、189カ国20億人超に「COVID-19に関する信頼できる情報」を提供してきたとしました。また、FacebookおよびInstagram上に投稿された「COVID-19に関する虚偽投稿」を、これまでに1200万件以上削除してきたとも記しています。他にも、Facebookは120カ国以上の政府機関、世界保健機関(WHO)、ユニセフといった多国間組織と提携し、WhatsAppのヘルプラインなどを通じて「COVID-19に関するタイムリーな情報」をユーザーに提供しています。


他にも、Facebookは研究者や公衆衛生当局に対して病気の予測に役立つ情報を提供し、予防策の有効性を理解するのに役立つようなリアルタイムのデータとツールも提供しています。例えば「Data for Good」プログラムを通じ、Facebookは70カ国450超の組織と提携し、コミュニティ内でのCOVID-19対応をサポートしています。また、記事作成時点でFacebookが公開しているデータセットは、2020年に非営利団体や公衆衛生当局、研究者らにより100万回以上ダウンロードされたという実績もあるとのこと。

Home - Facebook Data for Good


Facebookは2020年に行ったCOVID-19に対する施策を紹介しつつ、「しかし、まだまだ長い道のりがあります。2021年にはCOVID-19に対して何十億もの人々が予防接種を行うこととなるため、医療指導者や公務員の方々をサポートすることに注力します」と記し、2021年は新型コロナウイルスワクチンに関する取り組みを進めると発表。新型コロナウイルスワクチンに対する信頼を築くことが重要であるため、公衆衛生組織によるワクチンに関する正確な情報を共有し、ワクチンが利用可能になった際にはワクチン接種を人々に促すような通知を行うとのこと。

Facebookは、ワクチン接種が可能になった時点で「どこでワクチン接種を受けられるのか?」を手助けするために、COVID-19インフォメーションセンター上に地域ごとの保健所のウェブサイトへのリンクを掲載し、「予防接種を受ける資格があるか否かを確認するための方法」をチェックできるようにすると発表。数回タップするだけでどこでワクチン接種が受けられるかを簡単に確認できるように機能を改善していくとしています。


加えて、Facebookは保健機関やコミュニティリーダーと協力し、新型コロナウイルスワクチンに関する正確な情報を拡散し、人々にワクチン接種を奨励するようなキャンペーンを実施すると発表。また、保健所、非政府組織、国連機関が新型コロナウイルスワクチンと予防的健康情報を世界中の何十億もの人々に届けることを支援するために、1億2000万ドル(約130億円)の広告クレジットを提供するとしました。政府機関や保健機関が迅速に行動し、最新のワクチン情報を適切に人々に届けられるように、トレーニングとマーケティングのサポートも提供するとのこと。

さらに、COVID-19インフォメーションセンターをInstagramにも導入し、アプリ全体で新型コロナウイルスワクチンに関する最新情報にアクセスしやすくすると発表。また、保健当局や政府機関がWhatsAppを介してタイムリーなワクチン情報を共有し、人々の質問に対する回答を提供する支援を行うともしています。Facebookはすでにインドネシア政府と提携して「ワクチンの入手可能性に関する情報」を医療従事者が入手できるようになるWhatsAppのヘルプラインを作成したとしており、リリースからわずか5日で国内130万人の医療従事者のうち、50万人が同サービスにアクセスしたとアピールしています。

そして、COVID-19の誤情報を拡散するアカウントを排除する取り組みを拡大し、新型コロナウイルスワクチンに関する誤情報を拡散するFacebookおよびInstagramのアカウントリストを作成し、これらをBANするとしました。


この他、Facebookは2020年にカーネギーメロン大学デルファイ研究所およびメリーランド大学と協力し、人々が経験しているCOVID-19の症状やマスク着用状況など、COVID-19に関する調査を実施しています。これらの調査はFacebookの学術パートナーによって実施されており、Facebookは個々のアンケート回答内容を把握していないとし、プライバシー面にも配慮していることをアピールしています。

この調査にはすでに5000万件超の回答があるため、これまで実施されてきた中でも最大規模の調査プログラムのひとつとなっており、研究者がCOVID-19のまん延をより適切に監視・予測するのに役立っているとFacebookは主張しています。加えて、この調査プログラムは唯一の「世界規模で行われたマスク着用に関する調査」であるため、世界中の公衆衛生当局がCOVID-19に対応するのに役立っているとのことです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
Facebookが新型コロナのワクチンに関する誤情報や陰謀論を削除すると発表 - GIGAZINE

Facebookのモデレーターが「利益のために命が危険にさらされている」と主張、割増賃金や権利の拡大を求める - GIGAZINE

Facebookが「反ワクチン」を主張する広告を拒否することを表明 - GIGAZINE

Facebookが新型コロナに関する誤報拡散防止のためにアンチマスクグループを削除 - GIGAZINE

in モバイル,   ソフトウェア,   ネットサービス, Posted by logu_ii

You can read the machine translated English article here.