SpaceXが143基もの衛星を1度に打ち上げて世界記録を更新
2021年1月25日に、SpaceXの打ち上げロケット「Falcon 9」が143基の人工衛星を軌道に投入し、1度の打ち上げで投入された人工衛星の最高基数を更新しました。
SpaceX launches a record-breaking mission, sends laser-linked Starlink satellites to the polar orbit - Tesla Oracle
https://www.teslaoracle.com/2021/01/25/spacx-record-143-satellites-laser-starlinks/
人工衛星の打ち上げに用いられたFalcon 9は、世界初の垂直帰還可能で再利用できるロケットです。そのため、通常のロケットと比べて安価にミッションをこなすことが可能。今回の打ち上げは、SpaceXが主導する人工衛星相乗りプログラム「SmallSat Rideshare Program」により、人工衛星1基につき100万ドル(約1億円)という人工衛星打ち上げ費用としては安い価格で人工衛星の打ち上げプロジェクトを募集しました。その結果、143基の人工衛星を1度に打ち上げることに成功し、インド宇宙研究機関が保持していた103基という記録を大幅に更新しました。
今回軌道投入された人工衛星の中には、SpaceXの衛星インターネットサービス「Starlink」で使われる衛星も10基含まれていました。10基のStarlink人工衛星には、レーザーを用いて人工衛星間でデータを送受信することを可能にする衛星間レーザー通信システムが搭載されています。
衛星間レーザー通信システムはまだ試験運用段階とのことで、SpaceXのイーロン・マスクCEOは、「衛星間レーザー通信システムは2022年に稼働し始める予定です。現在の衛星間レーザー通信システムのバージョンは0.9です」と説明しています。
All sats launched next year will have laser links. Only our polar sats have lasers this year & are v0.9.
— Elon Musk (@elonmusk) January 25, 2021
SpaceXは、今回の打ち上げに用いたFalcon 9が無人船「Of Course I Still Love You」に着陸する様子をTwitterに投稿しています。
Falcon 9’s first stage has landed on the Of Course I Still Love You droneship pic.twitter.com/6gWWlLiXdG
— SpaceX (@SpaceX) January 24, 2021
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