ソフトウェア

アプリが「開発者がいやらしい言葉を使った」とGoogleから勘違いされ突然削除される、問題のワードとは?

by Yuri Samoilov

Google Playストアで公開していた何の変哲もないムービー再生アプリが、突然「性的なコンテンツと冒とく的な表現」が原因でストアから削除されてしまったと開発者が報告しました。Googleから届いたメッセージを精査した開発者は、アプリが削除された背景にはGoogleの壮大な勘違いがあったと指摘し、即座に抗議したと述べています。

Suspended from Google Play for listing supported subtitle formats · Issue #37 · moneytoo/Player · GitHub
https://github.com/moneytoo/Player/issues/37

2021年1月26日に、チェコのAndroidアプリ開発者であるMarcel Dopita氏が、自分が開発した「Just Player」というアプリが一時削除されたことを発表しました。

GoogleからDopita氏に届いた通知のスクリーンショットが以下。Googleはアプリの削除理由について、「あなたのアプリには、性的コンテンツと下品な言葉づかいに関するポリシーに準拠していない内容が含まれています。当社は、ポルノを含む露骨に性的なコンテンツや下品な内容を含むか、またはそれらを宣伝するアプリを許可しておりません。また原則として、性的な満足を目的としたコンテンツやサービスも許可していません」と説明しています。


そして、Googleが「性的なコンテンツ」として具体的に示した部分が、Just Playerの説明欄に掲載されていた「Subtitles: SRT, SSA, ASS, TTML, VTT」というくだりです。この文面は、アプリが「SubRip(SRT)形式やSubStation Alpha(SSA)形式、その発展系であるAdvanced SSA(ASS)形式の字幕ファイルに対応している」ことを説明したもの。

この「ASS」という拡張子が、英語で「お尻」を意味する「ass」と取り違えられてしまい、アプリが削除の憂き目にあってしまったというのがDopita氏の結論です。

Dopita氏は「Just PlayerはGoogleのExoPlayerをコンポーネントとして使用しており、そのサポートページにも『ASS』と記載されています。私はすぐさま抗議しました」と述べました。

なお、Dopita氏の訴えは無事Googleに届いたとのこと。記事作成時点ではJust PlayerはGoogle Playストアで公開されており、「Subtitles: SRT, SSA, ASS, TTML, VTT」という説明文もそのまま掲載されています。

Just (Video) Player - Google Play のアプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.brouken.player

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
「ファッキング村」が1000年の歴史に幕を閉じ改名へ、新しい名前とは? - GIGAZINE

飛行機の予約を取った「Amr」さんの名前が決まって「A」になってしまう謎の法則の原因とは? - GIGAZINE

NVIDIAがLinux開発者リーナスのFワード発言を受けて今後の方針を発表 - GIGAZINE

Googleが理由も告げずAndroidアプリ開発者を「抹殺」 - GIGAZINE

Googleは一切の猶予なしにAndroidアプリの開発者アカウントを停止しているとして不満が噴出 - GIGAZINE

in ソフトウェア, Posted by log1l_ks

You can read the machine translated English article here.