CD Projekt Redがサイバーパンク2077に関する2度目の集団訴訟に直面
2020年12月10日発売のオープンワールドRPG「サイバーパンク2077」は、相次ぐバグや不具合により公式が返金対応に応じ、最終的にPlayStation公式のオンラインゲームストアであるPS Store上から削除されています。あまりにもバグが多い状態のままリリースされたことで、サイバーパンク2077の開発元であるCD Projekt REDはアメリカで2度目の集団訴訟を提起されています。
Current report no. 4/2021 - CD PROJEKT
https://www.cdprojekt.com/en/investors/regulatory-announcements/current-report-no-4-2021/
CD Projekt Red Hit With Second Cyberpunk 2077 Class-Action Lawsuit - Game Informer
https://www.gameinformer.com/2021/01/19/cd-projekt-red-hit-with-second-cyberpunk-2077-class-action-lawsuit
サイバーパンク2077は当初2020年4月16日の発売を予定していましたが、この発売日は3度も延期されています。また、サイバーパンク2077は発売前の段階から劣悪な労働条件が指摘されており、開発元のCD Projekt REDは度々批判にさらされていました。
2020年12月10日についに発売となったサイバーパンク2077ですが、すぐに「一部の機種で解像度が720pしか出ずフレームレートもガタ落ちする」「バグでゲームが進行不可能になる」「アイテムを収集し過ぎるとセーブデータが破損する」などの不具合が報告されることに。その結果、開発元のCD Projekt REDはサイバーパンク2077の不具合について謝罪し、返金対応に応じることも発表しています。
バグやクラッシュ連発の「サイバーパンク2077」が謝罪&返金対応を発表、初代PS4版と初代Xbox One版の不具合で - GIGAZINE
by Yuri Samoilov
サイバーパンク2077があまりにもお粗末なリリースとなってしまったため、CD Projekt REDの本拠地であるポーランドで集団訴訟を提起するための準備が進められていると報じられ、アメリカでは2020年12月25日にCD Projekt REDに対して集団訴訟が提起されました。訴状では「CD Projekt REDはサイバーパンク2077にはバグが多く、特にPlayStation 4やXbox Oneでは『実質ほとんどプレイできない』という情報が十分に開示されていなかった」という主張が記されています。
「サイバーパンク2077」の開発元がアメリカでも集団訴訟を起こされる - GIGAZINE
そして2021年1月に入り、サイバーパンク2077の開発元であるCD Projekt REDに対してアメリカで2つ目の集団訴訟が提起されました。
この集団訴訟について、CD Projekt REDは「ワルシャワに登記上の事務所を有するCD Projekt REDの経営委員会は、当社と協力する法律事務所から、アメリカで2度目の民事訴訟を提起されたという情報を受けました」と発表。さらに、「カリフォルニア州中央地区の地方裁判所に提起された訴状は、アメリカで『OTGLY』および『OTGLF』というティッカーシンボルで取引されている証券の保有者グループに代わって行動する法律事務所によるものです。クレームの内容および範囲は、2020年12月25日に開示したアメリカで1度目の集団訴訟と同じです」と発表しており、アメリカで提起された1度目の集団訴訟と同じ理由で訴えられたことを明かしています。
どの程度の賠償金が求められているかなどの詳細は明かされていませんが、CD Projekt REDは「このような請求から身を守るために積極的な行動を取る」としています。
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