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「サイバーパンク2077」の開発元がアメリカでも集団訴訟を起こされる


2020年12月10日に発売されたCD Projekt REDの最新作「サイバーパンク2077」は、アイテムを収集し過ぎるとセーブデータが破損するなどのバグやクラッシュが多発しており、PlayStation公式のゲームストアであるPSストアからゲームが削除され、公式が返金対応まで発表しています。そんなCD Projekt REDに対して、連邦証券法違反を理由にアメリカの法律事務所が集団訴訟を提起しました。

Cyberpunk 2077 publisher CD Projekt faces class action lawsuit over release - Polygon
https://www.polygon.com/2020/12/24/22199252/cyberpunk-2077-cd-projekt-class-action-lawsuit-filed

2020年12月24日(木)、アメリカ・ニューヨークに本拠地を置くローゼン法律事務所が、連邦証券法違反を理由にCD Projekt REDに対して集団訴訟を提起しました。ローゼン法律事務所は2020年1月16日から12月17日までの期間にCD Projekt REDの株式などの証券を購入した投資家に代わって訴訟を起こしたと述べています。


ローゼン法律事務所は集団訴訟の理由として、「CD Projekt REDが虚偽あるいは誤解を招く声明を出したため」と説明しています。訴訟の中で、ローゼン法律事務所は「CD Projekt REDはサイバーパンク2077にはバグが多く、特にPlayStation 4やXbox Oneでは『実質ほとんどプレイできない』という情報が十分に開示されていなかった」と主張。具体的には、2020年9月に1度発売が延期されたにもかかわらず、CD Projekt REDが2020年1月の時点で「ゲームを完全にプレイ可能」と主張していた点を挙げ、同社が正確な情報を開示していなかったと指摘しています。

また、サイバーパンク2077の発売時期を延期することを投資家向けに説明する電話会議の中で、CD Projekt REDのCEOであるAdam Kiciński氏が直接「サイバーパンク2077のPlayStation 4版とXbox One版で確認された懸念に対応しました」と説明し、バグ等の問題はないと明言していたそうです。

サイバーパンク2077 — 公式ローンチトレーラー - YouTube


「問題ない」というKiciński氏の説明に反して、発売されたサイバーパンク2077ではバグやクラッシュが連発。その結果、CD Projekt REDは返金に対応しており、最終的にサイバーパンク2077はPSストアから削除されてしまいます。

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by Yuri Samoilov

そのため、ローゼン法律事務所はサイバーパンク2077のPlayStation 4版とXbox One版に関する記述は「実質的には虚偽」であり「誤解を招くもの」と指摘。そして、「人為的に高騰したCD Projekt REDの市場価値により、投資家たちは損害を被った」としています。

なお、サイバーパンク2077の開発元であるCD Projekt REDは、同社の本拠地であるポーランドでも集団訴訟の危機に直面しています。

「サイバーパンク2077」の開発元が集団訴訟の危機に直面 - GIGAZINE

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in ゲーム, Posted by logu_ii

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