取材

キアヌ・リーブスも出演する注目のオープンワールドRPG「サイバーパンク2077」の全貌を解明すべく特設シアターに潜入


ウィッチャーシリーズなどで知られるCD PROJEKT REDの最新作として、2020年4月16日に発売予定のオープンワールドRPGが「サイバーパンク2077」です。主人公は大企業やギャングに使われる現代で言うところの傭兵のような存在である「サイバーパンク」となり、架空の未来都市「ナイトシティ」で、自分だけのスタイルで自分だけの物語をつむいでいくこととなる本作品。ハリウッド俳優のキアヌ・リーヴスが作中に登場するということで大きな話題を呼んだサイバーパンク2077は、東京ゲームショウ2019の中で巨大特設ブースを構え、完全クローズドの特設シアター内で開発者による日本語吹替版によるデモプレイが行われるということだったので、まだまだ謎に包まれた本作品の全貌を探るべく潜入してきました。

サイバーパンク2077 | スパイク・チュンソフト
https://www.spike-chunsoft.co.jp/cyberpunk2077/

東京ゲームショウ2019 特設サイト | スパイク・チュンソフト
https://www.spike-chunsoft.co.jp/tgs/2019/

サイバーパンク2077ブースは、巨大なメインビジュアルが目印。ホール8にあります。


大量のカメラに囲まれていたのは……


主人公・V(ヴィー)の女性スタイルをイメージしたコスプレ。ヴィーはキャラクター作成時に男性スタイルと女性スタイルを選択可能です。


そして、作中で登場するバイク「YAIBA KUSANAGI」。


ポーズを決めるヴィー。あまりのクオリティに会場からシャッターの音が鳴り止みません。


このサイバーパンク2077ブースにはなんとあのキアヌ・リーブスも来場しており、壁面にはサインがしっかりくっきり残されています。


サインを書いた際のキアヌ・リーブスはこんな感じ。


さらに、キアヌ・リーブスからは日本のファンに向けた熱いメッセージも届けられています。


ブースのメインはなんといっても特設シアター内で行われる、開発者によるデモプレイ。ちょうど11時の回に参加すべく11時ピッタリにブースに到着したところ、一般客は既に入場済みで、次の12時10分からの回に参加するお客さんたちがさっそく列をなしていました。


デモプレイの時間は50分間で、内容としては物語の中盤をプレイしているためネタバレも含まれてしまいます。そのため、読み進めるかどうかは自己責任でお願いします。なお、デモプレイの様子は完全撮影禁止であったため、写真は存在しません。

最初に流れたのは、つい先日公開されたばかりの日本語吹替版シネマティックトレーラーです。最新のシネマティックトレーラーは以下からチェック可能で、サイバーパンクという仕事の一端が垣間見えます。

サイバーパンク2077 — 日本語吹替版シネマティックトレーラー - YouTube


この日本語吹替版シネマティックトレーラーの公開と同時に日本語吹替のキャストも発表されており、主人公・ヴィーの男性スタイルは小林親弘さん、女性スタイルは清水理沙さんが声を担当。その他、キアヌ・リーブスがモデルとなったジョニー・シルヴァーハンドの声は森川智之さん、ジャッキー・ウェルズ役を上田燿司さん、デクスター・デショーン役を大友龍三郎さん、プラシド役を間宮康弘さん、ブリジット役を山像かおりさんが担当します。


その後、開発者によるデモプレイが行われたので、実質デモプレイの時間は45分ほど。内容としては2019年8月末に公開された「ディープダイブビデオ」に近い内容となっています。ただし、開発者によるデモプレイは時間が「45分ほど」とディープダイブビデオの3倍以上の長さであり、ゲーム内容はすべて日本語吹替版となっているため、細かなキャラクター同士の会話やUI上の表記までしっかりと読み取ることができました。また、実際のプレイの中でどのようにキャラクター間の会話が進むかや、戦闘シーンがどのように進むかなどもガッツリ見られるようになっているため、かなり見ごたえのあるプレイデモでした。

デモプレイの内容に近いというディープダイブビデオは以下からチェックできます。なお、以降のスクリーンショットはすべてディープダイブビデオのものであり、デモプレイのものではありません。

サイバーパンク2077 ― 2019 ディープダイブビデオ - YouTube


デモプレイの舞台となったのは、未来都市「ナイトシティ」の一地区である「パシフィカ」。


不況のあおりで多くの企業が撤退したため、建設途中の建物が多数未完成のまま放置されているという地域。ギャングも多くナイトシティの中でも危険な地域のようです。


ブースに展示されているYAIBA KUSANAGIはゲームの中だとこんな感じ。


キアヌ・リーブスが演じる伝説のサイバーパンクであるジョニー・シルヴァーハンドがコレ。シルヴァーハンドは主人公であるヴィーの頭の中にいるという以外はほとんどが謎に包まれたまま。時折主人公と会話するなどします。


サイバーパンク2077のゲームジャンルは「オープンワールドRPG」。ストーリーはプレイヤーの選択によりさまざまに分岐していくのですが、その分岐はキャラクタークリエイトの時点からスタートします。キャラクタークリエイトでは、まず初めに生い立ちとして「NOMAD」「STREET KID」「CORPORATE」という3つのいずれかを選択。


その後、男性スタイルと女性スタイルを選択し……


見た目


さらには初期の能力値までカスタムします。


スキルツリーも存在しており、ヴィーをどのように育てていくかはプレイヤー次第。育て方次第でさまざまなプレイスタイルが可能になるのですが、デモプレイでは2つのプレイスタイルが例示されました。


ひとつは「ストロング・ソロ」。体力などに数値を振った格闘スタイル。


素手での格闘や……


タレットを強引に奪ったり……


閉ざされた扉を強引にこじ開けたりが可能。


もうひとつのスタイルは「ネットランナー」。ステルス戦略に長け、ハッキングやマルウェアによる環境操作を駆使して戦うスタイルです。


サイバーパンク2077の世界ではあらゆるものがローカルネットワークに接続されているため、ハッキングを試みることであらゆるデジタル機器を操作することが可能になります。


アクセスポイントに侵入してネットワークに接続されたすべてのデバイスを操作可能にすることも。ただし、そのためにはパズルのようなアクセスコマンドを一致させる必要があります。


他にも、ナノワイヤーを使って敵のインプラントを遠距離からハッキングすることも可能。


ナノワイヤーは通常戦闘でも活用できます。


ハッキングしたインプラントを自爆させたり……


機械を誤作動させたりすることで、隠密行動を効率よく進めていくわけ。


なお、ストーリーを進める中で表示される会話の選択肢にはそれぞれリスクがあり、選んだ内容により物語が分岐していくとのこと。


そして、倒した敵にとどめを刺すか、それとも見逃すかもプレイヤー次第で、敵をひとりも殺さずにゲームクリアすることすら可能だそうです。


他にもデモプレイでは各スタイルで実際にアクションをこなす様子が披露されたり、ボス戦に挑んだり、作中に登場する重要キャラクターが登場したり、メインの目的を遂行するために街中をヴィーが駆け回ったりする様子が見られました。ジャンルはオープンワールドRPGながら、アクションパートの多様性もかなりのもので、ヴィーの育て方次第でプレイの難易度もかなり変化しそうな印象。アクションゲーム並のド派手な戦闘を繰り返す脳筋プレイもよし、ハッキングを駆使しまくったステルスゲームのようなプレイもよしということで、かなりプレイしがいがありそうです。なお、サイバーパンク2077ブースでは一般公開日の14日、15日にもデモプレイが実施されるのですが、ここでは時間が「50分」から「30分」に短縮されています。これにより、より多くのユーザーがサイバーパンク2077の世界を体験できるようになっているので、気になる人はシアター内でゲームの全貌をその目に焼き付けてください。

なお、シアター内でのデモプレイが終了すると、退出時にヴィーのジャケットの首元に書かれているのと同じ「SAMURAI」の文字の入ったハンドタオルと、ピンバッジがゲットできます。


デモプレイを観覧した人の中から抽選で「YAIBA KUSANAGI」に試乗する機会がプレゼントされます。この列はYAIBA KUSANAGIに試乗して記念撮影するのを待っている人たち。


YAIBA KUSANAGIには「DEATH STRANDING」の小島秀夫さんや……


サイコブレイク」シリーズや「GhostWire:Tokyo」の開発に携わった中村育美さん


「シェンムー」シリーズの開発に携わり、東京ゲームショウ2019では「シェンムーIII」のステージイベントに参加した鈴木裕さんなど、そうそうたるクリエイターたちがまたがっているので、機会があれば是非ともまたがってみてください。

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in 取材,   動画,   ゲーム, Posted by logu_ii

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