PS5のDualSense用Linuxドライバーをソニーが公式に提供

ソニーがPS5のコントローラー「DualSense」のLinux向けドライバーを公開しました。USB・Bluetoothモードで利用可能で、タッチパッドやLED、加速度センサー、ジャイロスコープの動作にも対応しています。
Sony Publishes An Official Linux Driver For PlayStation 5 DualSense Controllers - Phoronix
https://www.phoronix.com/scan.php?page=news_item&px=Sony-HID-PlayStation-PS5
PS5の「DualSense」は、トリガーの張力をシーンに合わせて変化させる「アダプティブトリガー」や、表現力豊かなハプティックフィードバックなど、最先端の機能を備えたコントローラーです。すでにPS5だけでなくPCやAndroidでも利用可能となっており、ゲームプラットフォームのSteamでもサポートが行われています。
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ソニーは自社デバイスのLinux対応について、すでに「hid-sony」ドライバーをカーネルに提供していましたが、今回リリースされたDualSenseのLinux向けドライバーは「hid-playstation」という、hid-sonyとは別のドライバーとして用意されているとのこと。記事作成時点では、USB・Bluetoothのどちらでも接続可能で、タッチパッド、LED、加速度センサー、ジャイロスコープの動作などに対応。「アダプティブトリガー」や「ハプティックフィードバック」といったDualSense固有の機能については未対応であるとのこと。
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なお、記事作成時点ではドライバーはLinuxカーネルのメインラインにマージされていないため、自分でパッチを当ててカーネルをビルドする必要があります。パッチは全部で13ファイルで、以下のURLから入手することができます。
Linux Input Mailing List - Patchwork
https://patchwork.kernel.org/project/linux-input/list/?series=404369
手元のUbuntu 20.10で記事作成時点の最新版であるLinux 5.10.2に上記のパッチをすべて適用し、「bindeb-pkg」コマンドを実行してカーネルをビルドしてみたところ、ビルドには成功するものの「hid-playstation」のカーネルモジュールが作成されず、ドライバーを利用することができませんでした。
なお、LinuxにインストールしたSteam上では、ドライバーがなくても「PlayStation 5 コントローラー」として認識され、通常のキー操作やLEDの調整、バイブレーションなどが可能でした。

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