Twitterが新型コロナウイルスワクチンに関する誤情報を削除すると発表
イギリスとアメリカで接種が始まった新型コロナウイルスワクチンについて、Twitterが誤情報の拡散を防ぐ新たな取り組みを発表しました。新型コロナウイルスワクチンに関する誤解を招くと考えられる内容を含む投稿には警告ラベルが付与される他、有害だと判断された場合には削除される場合もあります。
COVID-19: Our approach to misleading vaccine information
https://blog.twitter.com/en_us/topics/company/2020/covid19-vaccine.html
現地時間2020年12月16日、Twitterは新型コロナウイルスに関するポリシーを改訂し、「新型コロナウイルスワクチンに関して誤解を招く投稿は削除し、誤解を招く可能性のある投稿にはラベルを付与する」と発表しました。Twitterは削除の優先度が高いとして、誤解を招く投稿の削除は12月21日から、誤解を招く可能性のある投稿へのラベルの付与は2021年初頭から実施すると述べています。
これまでのTwitterのポリシーでは、新型コロナウイルスの「拡散方法やウイルスの性質」「予防方法や治療法などに関する有効性や安全性」「政府機関から発表された規制・制限・例外事項」「感染リスクや死亡リスク」に関する誤解を招く投稿は削除されてきました。今回発表された改訂では、「予防接種とワクチンが集団に害を与えたりコントロールしたりするために用いられるという虚偽の主張の流布」「すでに偽りだと証明されている予防接種に関する悪影響の流布」「新型コロナウイルスは重大な病気ではないため予防接種は必要ではないという虚偽の主張」が削除対象に加えられます。
ラベルの付与については、ワクチンに関する「根拠のない噂」「論争のある主張」「不完全ないしは意図的に切り抜かれた情報」を含む投稿が対象で、こうした誤解を招く可能性のある内容を含む投稿には、ラベルに加えて新型コロナウイルスに関する正しい情報を得られる公衆衛生機関へのリンクが付与される予定です。
Twitterは「世界中の政府や公衆衛生当局と緊密に協議した上で今回の方針を実施しており、アプローチに対して反復的で透明性を保つように努めます」とコメントしています。
なお、YouTubeは2020年10月中旬に、Facebookは12月4日に新型コロナウイルスワクチンに関するポリシーの改訂を行っています。
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