世界で初めてタスマニアデビルの「生物蛍光」が確認される

オハイオ州にあるトレド動物園＆水族館で、タスマニアデビルに紫外線を当てたところ青く光る様子が確認されました。生物発光は哺乳類を含めて200種類以上の生物で確認されていますが、吸収した光を再び放つ「生物蛍光」は近年、オセアニアの生物で複数件見つかっていて、タスマニアデビルの事例は初だとのことです。

Toledo Zoo first to record biofluorescence in Tasmanian Devils | wtol.com
https://www.wtol.com/article/news/local/toledo-zoo-first-to-record-biofluorescence-in-tasmanian-devils/512-c838ba38-0ddf-450e-9ec1-87a2b88d8f8f

Tasmanian devils glow under UV light, researchers confirm after Australian animals biofluorescence discovery - ABC News
https://www.abc.net.au/news/2020-12-07/us-zoo-researchers-discover-tasmanian-devils-glow-under-uv-light/12957148

発見したのは保護技術者のジェイク・シェーンさん。タスマニアデビルを真っ暗な部屋に入れ、特定の波長の紫外線を当てることで、目や耳、鼻の部分が青く光る様子を確認しました。

シェーンさんは最近、同僚からカモノハシの「生物蛍光」の話を聞き、また、ウォンバットも「生物蛍光」するという話を耳にしたことから、動物園で飼育しているオーストラリア産の動物ならどうなるのか試してみたのだとのこと。

なぜタスマニアデビルで「生物蛍光」が起きるのか、また、「生物蛍光」でどのような効果があるのかはいまのところ不明。他に「生物蛍光」を行う種では、カモフラージュや、仲間を集めるために使用している例があります。

・追記
「生物発光」ではなく「生物蛍光(Biofluorescence)」だったため、修正を行いました。