サイエンス

「ブルーライト」は目で見なくても老化が加速し脳が損傷するかもしれない

By seventyfourimages

ショウジョウバエを用いた実験で、ブルーライトは目で見なくても老化を加速させ、脳を損傷させるという研究結果が報告されました。研究チームは、「脳の老化に対して光が与える影響は考えられているよりも大きい可能性がある」と述べています。

Daily blue-light exposure shortens lifespan and causes brain neurodegeneration in Drosophila | npj Aging and Mechanisms of Disease
https://www.nature.com/articles/s41514-019-0038-6

Daily exposure to blue light may accelerate aging, even if it doesn’t reach your eyes, study suggests | Oregon State University
https://today.oregonstate.edu/news/daily-exposure-blue-light-may-accelerate-aging-even-if-it-doesn%E2%80%99t-reach-your-eyes-study

オレゴン州立大学研究チームは、発光ダイオード(LED)から放たれるブルーライトをキイロショウジョウバエに1日あたり12時間照射して経過を観察するという実験を行いました。実験の結果、ブルーライトの照射を受けたハエは暗闇ないしブルーライトを取り除いた光を当てて飼育したハエに比べ、壁面を上れないなどの加齢による症状が早く見られるようになり、網膜細胞の損傷、脳神経の変性、運動障害などが確認され、さらには寿命が短くなることがわかりました。

By alessandrozocc

また、実験に使用されたハエには、突然変異によって生まれつき目が見えないハエが一部含まれていました。研究チームが目の見えないハエにもブルーライトを照射して経過を観察したところ、目が見えるハエと同様に脳障害と運動障害が生じることが判明。ハエにおいて「ブルーライトはたとえ目で見なくても健康に影響を与える」ことが確認されました。

研究チームは人間の概日リズム(体内時計)にとって自然光が重要な働きを示すことや、青色LEDの発明やスマートフォンなどのブルーライトを照射するデバイスの普及によって人間の生活環境の中でブルーライトの量が急激に増加し続けている事実を挙げて、「ブルーライトは睡眠に関してだけではなく、健康全体に影響を与える可能性があります。それゆえ、『健康的な光』というものを設計する必要があるかもしれません」と述べています。

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in サイエンス, Posted by log1k_iy

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