ソフトウェア

Microsoftが「会議の参加者の顔や動きを認識して会議を採点するシステム」の特許を申請


Microsoftが、会議参加者のボディランゲージや顔の表情などのさまざまなパラメータから、会議の「品質スコア」を産出して予測するシステムの特許を出願していることがわかりました。会議の効率を数値化することで、組織全体の生産性を上げることができるとのことです。

United States Patent Application: 0200358627
http://appft.uspto.gov/netacgi/nph-Parser?Sect1=PTO1&Sect2=HITOFF&d=PG01&p=1&u=%2Fnetahtml%2FPTO%2Fsrchnum.html&r=1&f=G&l=50&s1=%2220200358627%22.PGNR.&OS=DN/20200358627&RS=DN/20200358627


Microsoft patents tech to score meetings using body language, facial expressions, other data - GeekWire
https://www.geekwire.com/2020/microsoft-patents-technology-score-meetings-using-body-language-facial-expressions-data/

Microsoftが2020年11月12日付けで出願した「Meeting Insight Computing System(会議洞察コンピューティングシステム)」は、主催者が会議をセッティングするときに、潜在的な課題にフラグを付け、場所や時間、または会議に集めるべき人をおすすめしてくれるシステムとなっています。


Microsoftは、「従来のコンピューター化されたスケジューリングシステムには会議内容を含めたコンテキストが存在しないため、会議のスケジューリングが最適でない場合があり、結果として非生産的な会議になってしまうことがあります。多くの組織は、別の日程でも問題ない会議や、長すぎたり出席率が低かったりする会議に悩まされています」と述べています。

Meeting Insight Computing Systemは、対面での会議とビデオ会議、そしてこの2つを組み合わせたスタイルに適用可能。カメラやセンサー、ソフトウェアツールを使い、参加者のボディランゲージや顔の表情、室温、時刻、会議の人数などのデータを使用して、会議の品質を数値化できます。また、「参加者が会議にどれだけ貢献しているか」「会議中にメールチェックやインターネットの閲覧など、他のタスクを実行しているか」を監視することもできます。

Microsoftは生産性を可視化する「生産性スコア」機能を積極的に取り込もうとしており、2020年10月下旬にはMicrosoft 365に会社内での生産性を算出する機能を搭載すると発表していました。

Microsoft Productivity Score | Measure organization productivity via Microsoft 365 admin center - YouTube


しかし、生産性を数値化して算出する機能は、Microsoft 365を本格的な職場監視ツールに変えるという批判もあります。オーストリアのデジタル技術研究所であるCrackedLabsに務めるWolfie Christl氏は、「個人のデータ表示はオフにすることができますが、デフォルトでアクティブになっています。これにより、これまでにない方法で広範な職場監視が正当化されます。ほとんどのEU諸国で、雇用主が合法的に使用するとは思いません。オーストリアやドイツでは合法的に使えないでしょう」と述べています。

Esoteric metrics based on analyzing extensive data about employee activities has been mostly the domain of fringe software vendors. Now it's built into MS 365.

A new feature to calculate 'productivity scores' turns Microsoft 365 into an full-fledged workplace surveillance tool: pic.twitter.com/FC3N6KkIR3

— Wolfie Christl (@WolfieChristl)


一方で、Microsoftは2020年10月に公式ブログで、「はっきり言っておきますが、生産性スコアは作業監視ツールではありません。新しい働き方を発見し、優れたコラボレーションとテクノロジー体験を従業員に提供するものです」と述べ、個々のユーザーデータは匿名化あるいは削除することも可能だとアピールしました。

IT系ニュースサイトのGeekWireは「会話でのボディランゲージと顔の表情を測定するために、カメラから収集された情報も個人のデータに含まれている場合、プライバシーはどうなるのでしょうか」と述べ、従業員自身ではなく企業が最終的に個人データを管理しているのであれば、プライバシー対策は十分なものとはいえないとしています。

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