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Apple Watchのバンドに新たな機能を搭載する計画がAppleが取得した複数の特許から明らかに


Appleが出願したり取得したりした特許に関する情報を公開しているPatently Appleが、Apple Watchのバンドに関する複数の特許について報じています。報道によると、Appleは3つの新しい特許を取得しており、これらはApple Watchのバンドに固有の機能を搭載するためのものとなっているそうです。

Apple wins a Trio of Apple Watch Patents covering Next-Gen Biometrics, Customized Band Fitting & Band Indicators - Patently Apple
https://www.patentlyapple.com/patently-apple/2019/09/apple-wins-a-trio-of-apple-watch-patents-covering-next-gen-biometrics-customized-band-fitting-band-indicators.html

現地時間で2019年9月3日、AppleはApple Watchのバンドに関する3つの特許を取得しています。1つ目の特許はApple Watch専用の次世代生体認証用センサーに関するもの、2つ目はユーザーの健康状態をアイコンなどで表示するインジケーター、3つ目は完璧なフィット感を生み出すための動的にバンドの長さを変化させられるシステムだそうです。

◆Apple Watch専用次世代生体認証用センサー
1つ目の特許はApple Watchのバンド部分に生体認証用のセンサーを搭載するというもの。以下の画像はAppleが取得した特許の図面で、イラストの黄色部分に生体認証用センサーが搭載される模様。搭載される生体認証用センサーは赤外線サーマルイメージセンサーを備えており、画像右下の「FIG.8」はセンサーが撮影した装着者の肌の画像です。


これは2019年1月にAppleが「AppleのTouch IDエンジニアが肌の質感を認識するApple Watch用の新しい生体認証を発明した」ということで出願した特許。つまり、バンドに搭載される生体認証用センサーは次世代版のTouch IDに活用されるものと考えられます。

◆健康状態インジケーター
2つ目の特許は進行中のアクティビティを表すためのバックライト付きインジケーターです。バンドに搭載されるインジケーターは「アクティビティ」アプリの進行状況や心拍数、実行中のワークアウトについてなどが表示されます。

以下の画像の中段左にある「FIG.2A」の黄色部分がインジケーター画面を表しており、ここに心拍数やアクティビティアプリの進行状況、実行中のワークアウトが表示されます。画像下段の「FIG.5A」「FIG.5B」「FIG.5C」がそれぞれインジケーターの表示例のようです。


なお、この特許は2017年3月に出願されたものです。

◆動的にバンドの長さを変化させられるシステム
リラックスしたいタイミングではゆったりとしたフィット感で使用し、運動時にはしっかりと腕に巻き付けるように装着できるという、フィット感を動的に調整可能なバンドについての特許もAppleは取得しています。

バンドは心拍数などを測定する際にはきつめに手首に巻き付き、手首を締めすぎて血液の循環を妨げないように自動でフィット感を元に戻すこともできるそうです。以下の画像の「FIG.4A」はバンドの長さが最長時、「FIG.4B」はバンドの長さが最短時を示しています。


この特許は2016年9月に出願されたものです。

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in モバイル,   ハードウェア, Posted by logu_ii

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