「死亡した」と誤診された男性が冷凍ボックスに20時間閉じ込められて本当に死亡
74歳の男性が死亡宣告を受けて冷凍保棺されていたところ、実は死んでいなかったことが発覚し、1日後に棺から救出され病院で2日間にわたる治療を受けたものの、死亡してしまったという事件が発生しました。
Man rescued from freezer dies in hospital; doctor who issued death certificate under the scanner- The New Indian Express
https://www.newindianexpress.com/states/tamil-nadu/2020/oct/17/man-rescued-from-freezer-dies-in-hospital-doctor-who-issued-death-certificate-under-the-scanner-2211558.html
74-year-old man presumed dead and kept in freezer, rescued a day later in Tamil Nadu - india news - Hindustan Times
https://www.hindustantimes.com/india-news/74-year-old-man-presumed-dead-and-kept-in-freezer-rescued-a-day-later-in-tamil-nadu/story-B7KMhskyEWBrfpPB3OLKsI.html
Frozen: Man kept in freezer for 20 hours, survives in Tamil Nadu | City - Times of India Videos
https://timesofindia.indiatimes.com/videos/city/chennai/frozen-man-kept-in-freezer-for-20-hours-survives-in-tamil-nadu/videoshow/78652864.cms
インドのタミル・ナードゥ州セーラムで暮らす74歳のBalasubramaniya Kumarさんは加齢性疾患を患っており、70歳の弟であるSarvananさんと共に数カ月にわたって共同生活を営んできました。ある夜、SarvananさんはKumarさんを何度も起こそうとしたにもかかわらず応答がなかったことから、「兄は死んでいる」と考えました。その後、主治医から「在宅死亡診断書」を受け取ったSarvananさんは葬儀会社に連絡して冷凍ボックスを手配するとともに、親戚に電話をかけて翌日の葬儀について連絡したとのこと。
葬儀会社の従業員は電話を受けてすぐに冷凍ボックスを届け、死亡宣告を受けた夜にKumarさんは冷凍ボックスに入れられました。そして翌日、葬儀の前にボックスを回収しにやってきた葬儀会社の従業員や親戚は、Kumarさんがボックスの中で手を動かしているのを目にしました。従業員はSarvananさんにKumarさんが動いていることを報告しましたが、Sarvananさんは「魂が体を離れていないことを原因とした引きつけである」と従業員に伝えたそうです。なお、Kumarさんが冷凍保存されていたのは20時間ほどだと伝えられています。
以下が実際にKumarさんが入っていた冷凍ボックス。
従業員らが警察に通報したことから事態が発覚し、Kumarさんはセーラム政府病院に移送され、2日間の治療を受けることに。一時は「回復しつつある」と見られましたが、最終的にKumarさんは助からず、2日後に死亡しました。
病院に搬送されるKumarさん。
保健当局は在宅死亡診断書を出した医師を調査すると述べていますが、一方で関係者筋の情報によると警察は弟のSarvananさんが意図的に生きているKumarさんを冷凍保存したとは考えておらず、「70歳の弟には十分な知識がなかった」とみているとのこと。ただし、一件は刑法287条の人命を危険にさらす行為および336条の他人を危険にさらす行為に該当する疑いがあるとして調査が進められています。
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