Netflixが2020年3四半期の決算を発表、新規加入者数が低調ながら収益増を記録した背景とは?
Netflixが2020年10月20日に2020年3四半期(7~9月)の決算を発表しました。前年同期比より収益を好調に伸ばしていますが、これまで新型コロナウイルスの影響で急激に増えていた有料会員の数の伸びは低調な結果となっています。
FINAL-Q3-20-Shareholder-Letter
(PDFファイル)https://s22.q4cdn.com/959853165/files/doc_financials/2020/q3/FINAL-Q3-20-Shareholder-Letter.pdf
Netflix misses Q3 subscriber forecast in mixed earnings report - L.A. Biz
https://www.bizjournals.com/losangeles/news/2020/10/20/netflix-falls-short-q3-subscriber-forecast.html
Netflixが今回発表した以下の表の内、2020年3四半期の決算はグレーで示されています。収益は約64億3600万ドル(約6782億円)で、前年同期比23%の成長を遂げました。そのうち営業利益は約13億1500万ドル(約1385億円)で、純利益は約7億9000万ドル(約832億円)、営業利益率は約20.4%となっています。
Netflixは前年同期に680万人の会員を増やしたのに対し、2020年3四半期は220万人の会員の増加と低調な伸びとなりました。さらに、Netflixは第1四半期から見られた新型コロナウイルスによる外出自粛者増加に伴う会員数の伸びは落ち着くとの見込みから、第2四半期の時点で「第3四半期に有料サブスクリプションを250万件増やす」とコメントしており、同社の予測に近い結果となっています。
以下はNetflixの年度別の会員数増加の推移を示したグラフで、縦軸は増加した会員数、横軸は月を示しています。今後の会員数の推移予測は点線で示されており、Netflixは「第4四半期までに世界で会員をさらに600万人増加させる」とコメントしています。
また、Netflixによると第3四半期において、北米地域では約18万人、ラテンアメリカ地域では約26万人、ヨーロッパ・中東・アフリカ地域では約76万人の会員を増やしたとのこと。第3四半期の新規会員が最も多かったのはアジア太平洋地域で、約100万人の増加を記録。全世界での新規加入者数が伸び悩む中、アジア太平洋地域だけで世界の新規加入者数の約半数を占めるという結果になりました。
Netflixは「我々のコンテンツはアジア太平洋地域で進展が見られ、特に日本と韓国の両方での普及が増加したことに満足しています。これは励みになりますが、私たちにはまだやるべきことがたくさんあり、この成功をインドやその他の国で再現するために懸命に取り組んでいます」とコメントしています。
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