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写真に編集履歴・編集日・作成者などの情報を含めてフェイクニュースを防ぐ「Content Authenticity Initiative」がPhotoshopに実装される


インターネット上で出回る合成写真などを用いたフェイクニュースは人の誤解や偏見を助長するとして大きな問題となっています。そこでAdobeは、撮影写真がどのように編集・合成されていったかや作成者が誰かといった情報を写真に含める試みを、新たなデジタル標準「Content Authenticity Initiative」のもとで行っています。Photoshopの最新ベータ版やBehanceに実装された機能はどのようなものなのか、ムービーが公開中です。

The Content Authenticity Initiative unveils content attribution tool within Photoshop and Behance
https://blog.adobe.com/en/2020/10/20/content-authenticity-initiative-unveils-content-attribution-tool-within-photoshop-behance.html

Content Authenticity Initiativeがどのようなものかは以下のムービーを見るとわかります。

Adobe Content Authenticity Initiative: Providing Transparency & Trust - YouTube


インターネットは人と人を結び付ける優れたツールですが、一方で「誤った情報」は人をバラバラにします。


そこでAdobeは、誤った情報を拡散させないために、新たなデジタル標準「Content Authenticity Initiative」を作成しました。


このデジタル標準をもとに、AdobeがPhotoshopやBehanceに加えた新機能を使うと以下のようなことが可能になります。例えばジャーナリストが写真を撮影し……


Photoshopで編集した時に「誰が撮影したのか」「撮影者は何者か」「いつ撮影したのか」「編集履歴」という重要な要素を写真に付属させます。


インターネット上では、写真はさまざまな人の手にわたり、加工されていくことがありますが……


このような履歴も写真に含めることになるとのこと。


何がどのように編集されたかという過程を、誰もが見ることができます。


AdobeはContent Authenticity Initiativeをまず写真について適用していきますが、今後、音楽や動画を含めた全てのコンテンツ編集ツールに適用させる予定とのこと。


非常に野心的な試みですが、その目標は「誤解を防ぐ」というシンプルなもの。情報の信頼性をあげ、人々の分裂を避け、人々をつなげていくことです。


インターネットを疑いと不確かさがあふれる場所ではなく、素晴らしいアイデアで人々が繋がれる場所にするための試みだとAdobeは説明しました。


なお、Content Authenticity Initiativeは既にPhotoshopのベータ版に実装されており、画面は以下のような感じ。合成にどの画像が使われたのか、作者や編集ツールは何か、どのような加工が加えられたかが一目でわかるようになっています。


また、Adobeは編集が加えられた箇所をヒートマップで表示する技術を開発していることも、2019年のAdobe MAXで発表していました。

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in ソフトウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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